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Channel: 上信越 | My Roadshow –登山ブログ

【上越】平標山・仙ノ倉山 登山 ~ 高山植物の御花畑が彩る広大な稜線を行く、夏山先取りの旅

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2015年6月7日

新潟県と群馬県にまたがる平標山(たいらっぴょうさん)仙ノ倉山(せんのくらやま)に行ってきました。標高は2026mです。

谷川連峰の最高峰で、広大な稜線が特徴的です。6月の雪解けと共に高山植物がいち早く咲き始め、花の名山としても知られています。

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高山植物が6月に咲き始め、山の稜線上で先行して高山植物が楽しめる山、それが平標山と仙ノ倉山だと思います。

広がる空、浮かぶ雲、足元に広がる花、6月初旬にありながら、夏への移り変わりを感じる旅でした。

平標山・仙ノ倉山について

平標山・仙ノ倉山地図

仙ノ倉山地図

  1. 登山ルートは松手山コースで平標山
  2. 平標山から仙ノ倉山の稜線を往復
  3. 下山ルートは平標山から平標山ノ家経由、平元新道で駐車場

登りで使うルートは展望のいい「松手山コース」一択です。

特に理由がない限り、平元新道を登りで使うのはお勧めしません。

平標山・仙ノ倉山コースタイム

平標山登山口(8:42)→鉄塔(9:34)→松手山(10:12)→平標山(11:44)→仙ノ倉山(13:11)→平標山(14:01)→平標山ノ家(14:25)→上信越自然歩道分岐(15:06)→平標山登山口(16:05)

全行程:7時間23分(休憩込)

休憩が1時間と考えると地図に書かれているコースタイムよりは早く歩いていますが、感覚的に休憩挟みまくって、抜かされているので一般的な登山者より遅いです。

平標山・仙ノ倉山登山

平標山登山口へ

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A:奥日光の千手ヶ浜でクリンソウ鑑賞ハイキング~栃木グルメツアー

B:平標山・仙ノ倉山の高山植物鑑賞登山

2択でした。

しかし、6月の梅雨に入ると天気予報がころころ変わり、全国的に曇天模様。AプランにするかBプランにするかという選択で、「決めてくれよ」と全責任を丸投げされました(よくある)

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メンバの意向的にAプランに傾いていましたが、自分の稚拙な経験則からBプランである上信越エリアが晴れそうという結論を元に裁決がなされました。

仙ノ倉

ということです。

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都内早朝集合、関越自動車道の月夜野ICで降り、国道17号で登山口へと向かいます。登山口へは関越トンネルを抜けて「湯沢IC」を降りた方が速いです。Saku氏の車に搭載されているカーナビは、某都知事の発言並みにあてにならないことでおなじみ。

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三国トンネルを抜けると新潟県に入ります。

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冬はウィンタースポーツで盛り上がる苗場スキー場。

看板に「フジロックの森を歩こう」と書かれています。夏は音楽フェスのフジロックの会場になります。スノボも音楽フェスも縁がないので、登山で苗場を訪れるという圧倒的少数派!

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8時14分 登山口駐車場

既に満車状態で停められず、国道から少し離れたとこに停めようと移動。しかし、係のおじさんに「ここに停めていいよ」と案内された場所は、登山口により近い場所でラッキーでした。

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越後湯沢駅からバスが出ているので新幹線利用であれば、都内から日帰りで歩くことも可能です。

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準備をするゆうちゃん。

新キャラクターであるゆうちゃんはこれから度々登場することになるのですが、ネット上での彼は「爽やかな山の写真を撮る自然を愛する好青年」というキャラクターで印象操作されています。

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一輪咲いて 一輪咲いて

その時を待って

明日また咲くために

守ってください

花 平標山

巻機山の登山口でも見た詩の看板を見つけました。サインがないので誰の詩かわかりませんが、新潟出身の作家のものでしょうか。

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登山口には「タニウツギ」がピンク色の花を咲かせていました。低木に咲き、目線の位置にあるので、登山道でとても目立つ花です。

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登山口で6月とは思えない暑さを感じます。

苗場山をバックに開放的な松手山コース

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8時42分 登山開始

人気の山の割に地味目な登山口です。

登山口の標高は954m、平標山は1983mなので、標高差1029mを登ります。決して、簡単な山ではないです。仙ノ倉山を目指すとさらにプラスです。

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クマ出没の看板がありました。

調べてみると結構出没するみたいなので、平日の人がいない時に登る人は注意が必要ですね。

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序盤は樹林帯ですが、冬は豪雪地帯であるため、高木はすぐに減っていきます。

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登山道では春から夏への橋渡しなるツツジが開花していました。

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登山口に咲いていた、タニウツギも咲いています。

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登り開始20分程度ですが、展望が開けてきます。

三国街道を谷として、反対側に残雪がある平べったい山が姿が現れました。

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苗場山(なえばさん)です。

非常に浅い傾斜角の山頂で、ボールを転がしてみたい気分になります。

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気温が徐々に上がり始め、暑くなってきました。セミなどの昆虫の鳴き声がサラウンドで響き、山の上でも新しい一年が始まろうとしています。

コンクリートで固められた街の中では感じることができない体験です。

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見下ろすと苗場スキー場のホテルが見えました。

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9時34分 鉄塔

歩き始めて1時間。登山道中のポイントと呼んでいいのかはわかりませんが、鉄塔の真下を通過しました。

鉄塔の下で凍らせたゼリーを配給。夏の日帰りには必需品です。

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鉄塔を過ぎるといよいよ開放的な稜線になります。直射日光がギラギラと肌に突き刺さり、気分は夏山です。

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苗場山より信州川は雲が多く、平標山の周辺だけが晴れているという「読み」の強さを誇らしげに自慢するも誰も相手にしてくれません。

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10時12分 松手山

松手山コースの半分以上は登ってきました。山頂まではコースタイムで1時間10分ほどです。

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緩やかに伸びる稜線の先に山頂が見えてきました。

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苗場山に向けて、挑発的なポージングを展開するSaku氏。

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自分と初めて登った山で、ブヨの来襲にひどい目に遭わされた登山でした。

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平標山~仙ノ倉山もブヨが多い山と聞いていたので、警戒していましたが、この時は発生していませんでした。

6月中旬以降に出てくるようです。

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ブヨは人間の周囲に数十匹纏わりつくほか、刺されると痛みが走り、すぐに出血します。痒みが数週間残るので、正直登山どころではないです。

薄荷スプレー、防虫ネットなどありとあらゆる対策グッツを持ってのぞみましょう。

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「ミヤマキンバイ」

代表的な高山植物が足元に見られるようになってきました。

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平標山へ続く稜線は緩やかで優しく、関越道を挟んで存在する谷川岳とは対照的に感じます。谷川岳は氷河に削られた地形であるため、岩が露出して険しい。

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谷川岳は秋に歩いていますが、初夏の時期にも歩きたい。

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太陽の放射線にくらくらしつつも梅雨のジメッとした空気がないため、風が通り抜けると涼しいです。

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「俺たちの夏が始まった!!!」

とかそんな恥ずかしいことを言いながら登っていました。

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快晴の空に飛び跳ねるゆうちゃん。

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笹尾根をじわじわと登り、急な場所がないので比較的楽に登れます。

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少し枯れ気味で元気がありませんが、石楠花(シャクナゲ)が咲いていました。

夏の日差しとハクサンイチゲの群生

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「ヨツバシオガマ」

稜線も上部に差し掛かってくると高山植物の種類が増えてきました。

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山頂に近づくにつれ傾斜がきつくなります。滑りやすい小石ガレ道なのですが、階段が整備されているので安心です。

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「ハクサンイチゲ」

稜線の南側斜面に群生を作っている場所がありました。

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小ぶりな花が山の斜面に群生をつける風景は夏山だなーと思います。

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純白のガク片(花弁ではない)と密集した黄色い雄しべが、目玉焼きのように見えて可愛らしいです。

草地にもこもこと花を咲かせています。この時期の平標山で主役を飾る花です。

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6月は梅雨に入り日照時間が短くなる時期ですが、雨によって花が活性するので、登山するのに一番魅力がある月と思えます。

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地図を見ると真っすぐ登り一辺倒で、樹林帯も沢もないようなコース。中だるみするかと思っていましたが、開放的な登山道がそれを短く感じさせてくれました。

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高度を上げてくると新潟方面の山々が広がります。

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ようやく平標山の山頂を捉えました。

平標山~広大な稜線と一本道~高山植物のお花畑

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11時44分 平標山山頂

登山口を出発して、3時間かかりました。コースタイムは3時間10分なので、登山平均年齢よりは若いことを鑑みるに随分遅いと思われます。

いつものことですけど。

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平標山の山頂は広く、休憩するのは持って来いのスポットでした。

平標山から仙ノ倉山を往復します。片道は55分ほど。

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平標山から仙ノ倉山。

横幅が非常に広い稜線の中、真っすぐな一本道。

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平標山までのコースは新潟県でした。平標山から仙ノ倉山の登山道は、新潟県と群馬県の県境いわゆる上越国境になります。

斜面右手は群馬県の山々、奥に八ヶ岳まで見通せました。

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斜面左手は新潟県。

群馬県の山々と違い、まだ雪が残っている山が多いのがパッと見わかります。

冬は仙ノ倉山~谷川岳の上越国境の山脈が、太平洋側と日本海側の天候差をわけているのが如実にわかります。

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山岳風景ベスト100なるランキングがあるとすれば、上位に選出されてしかるべき風景だと思います。

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思わずザックなど放り投げて、歩きたくなる登山道です。

しかし、仙ノ倉山までは往復2時間かかる道なので、そういうわけにもいかない。

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そして、平標山から少しくだった南側の斜面は広大なお花畑になっています。

ダイナミックな稜線に繊細で可愛らしい花が咲いている風景は、登山者の心を奪っているようでした。

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ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、ハクサンコザクラの3種類で構成されています。

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ハクサンコザクラは子供が好きそうなポップな色合いとシルエットが可愛らしいです。

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ミヤマキンバイの黄色がひときわ目立ちます。

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花が咲いている地面は、藁のような枯れ草です。

隈笹(クマザサ)と言えば生命力が強く、地中に根を繁茂させるため、極寒の地域の雪の下で越冬することができます。ただ、花が咲いている場所は、生命力の強い隈笹は一切生えていません。

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小さい花ですが、隈笹同様にとても生命力の強いのでしょう。植生についての見識がないため、詳細なことはわかりませんけども。

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というわけで、「仙ノ倉山に向かう稜線の平標山直下、南側の斜面」が高山植物の見どころポイントです。

割合的にハクサンイチゲが最も数多く咲いているので、メインはやはりハクサンイチゲです。

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お花畑鑑賞も終え、先を目指します。

アップダウンはそれほどないにしろ、見ての通り長く感じる稜線は、3時間登った後にヘビーだったりするわけです。

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稜線上の石楠花は満開で見事でした。

山で見る石楠花は花が大ぶりで、目を引きます。

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あじさいっぽいけどこの花なんだっけ…。

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東芝ランプ」の看板?がありました。

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デジャビュを感じて、過去の記事を見返してみたら、荒船山で「マツダランプ」という看板を見つけています。調べてみるとマツダランプは現東芝で、その山岳部が遭難防止に設置しているようでした。

微妙に傾いているのは、くだんの件で傾いている表れだろうか。

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平標山から仙ノ倉山は何度かアップダウンが存在します。

丹沢で例えると大倉尾根(バカ尾根)から塔ノ岳に登ってから、丹沢山を目指す感じでしょうか。

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登山道わきには引き続き石楠花が咲いています。

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全体的にのっぺりしてはいるものの、なかなか山頂が見えてきません。

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熊笹の茂る平坦な鞍部は木道になっていて、歩きやすく整備されています。

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熊笹の上を雲が魚の群れのように流れ、影が動き、同じ風景が次の瞬間に別物に変わります。

水槽の中に沈んでいるかのような錯覚。

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後ろ姿からも伝わる社蓄ことSaku氏の満面の笑み。

「登山は至高」→「登山をしてる場合じゃない」→「やっぱ登山最高」→「登山に捧げた時間で違うことに使っていたら…。」→「登山に勝る趣味はないな」

山の天気のように心情が移り変わりが激しい男である。

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そして、仙ノ倉山への最後の登り。

こちらもハクサンイチゲが山の斜面を飾っていました。花の量的には圧倒的に平標山の方が多いです。

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仙ノ倉山の山頂までもう少し。

山頂に近づくにつれ、空の面積が広がる、その一時の爽快さと開放感は写真では伝わらない興奮があります。

谷川連峰最高峰の仙ノ倉山

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13時11分 仙ノ倉山山頂

登山開始から4時間29分も掛かりました。時間のわりに疲れを感じなかったのは、岩場が少なく、緩やかに続く登りだったからかもしれません。

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氷だけを持ってきて、炭酸飲料で乾杯です。

ああ、照り付ける太陽の下で飲む三ツ矢サイダーは悪魔的なうまさだ。

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昼食です。

トウモロコシという容積の半分以上がごみとして残る登山に向いてない食べ物ですが、穀物の持つ甘みが染み渡る。ゆうちゃんが何の脈絡もなく持参してきた赤福は、エネルギーチャージになった。

山頂で食べるカップラーメンは確かにおいしいが、炎天下の中ではその限りにない。

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仙ノ倉山の先に見えるのは谷川岳です。

上越国境尾根ルートはなかなかタフなルートで、避難小屋を利用して一泊で歩いてみたいと思っています。

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山頂は広く、人もたくさん。片道4時間かかるのに大人気です。

雲が太陽を遮り、風が吹くと「一枚羽織ろうかな?」くらいの涼しさが心地よいです。

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方位版がありましたが、新潟県・群馬県の山ばかりでした。

しかし、周囲の山々は雲に覆われており、狙い通りピンポイントで晴れた気がします。

hunter

ってことです。

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さて、ここで時間を見計らい、山頂で後続プランの提唱。

越後湯沢駅の駅前に美味しそうなかき氷屋がある」と告げる。新幹線の停まる越後湯沢と言えど地方の駅なので、ラストオーダーは観光客が帰ってしまう17時30分です。

登山前~登山中で知らせてしまうとプレッシャーに追われることになるので、このへんは駆け引きです。

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仙ノ倉山から下山を開始です。

下山後の温泉に入る時間を加味するに結構ギリギリ、最悪は温泉は後回しでかき氷と言う、緩い雰囲気だった登山が一変、焦燥感がプラスされる。

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平標山に登り返すのが非常に面倒に感じます。

昔は巻道があったらしいですが、面影が残っている程度で封鎖されていました。

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同じ道を通らないという条件は優先度が高いので、平標山から平標山ノ家に向かう周回ルートへと進みます。

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14時25分 平標山ノ家

水場もあり、ジュースの販売もしている立派な小屋でした。

ホームページ:http://www.town.minakami.gunma.jp/20kankou/01nature/files/H28tairappyou.pdf

ホームページがなく、PDF一枚と言うのが何とも。

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テラス席からは平標山~仙ノ倉山を眺めることができます。

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小屋の端っこに縁結の神が祀られていました。

谷川岳や苗場山と比べると知名度は劣る山ですが、いわゆるコテコテの山ガールを見かけたのはこいつのせいかと勘ぐる。

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登山口へは「平元新道」を利用します。

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新道=稜線に出るための最短ルートであるため、見晴らしはなく、見どころもないので、ひたすら無心に下ります。

登りで使用した松手山コースより、傾斜が倍になったんじゃないかと思うくらいに急でした。よほどのことがない限り、登山ルートには選ばないほうが良いです。

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15時6分 上信越自然遊歩道分岐

膝をいじめるような坂道が終わり、上信越遊歩道との分岐に差し掛かりました。かき氷屋とのラストオーダーとプレッシャーが足を速める。

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ここからは平坦な道になりますが、コースタイムは1時間10分ほどとまだまだ先は長い。

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気持ちより樹林帯です。

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植物がでかい気がする…。

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車が通れる舗装道から外れると沢が流れる道になります。

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ラストオーダーへの焦りからか、登山中の和気藹々という雰囲気はなくなり、無言で歩き続けました。

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長かった…。

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16時前に無事駐車場に戻ってきました。

温泉時間も確保でき、かき氷のラストオーダーにも間に合いそうです。

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登山口から10分ほど車を走らせた場所にある「宿場の湯」で汗を流しました。

越後湯沢温泉:http://www.yuzawaonsen.com/index.html

越後湯沢の日帰り温泉施設は、露天がなく、内湯も狭いので、単純に汗を流すだけという印象。まぁ、風情のある温泉に入りたかったら、旅館に泊まれということでしょう。

越後湯沢グルメ堪能~温泉かき氷とうどんすき

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17時11分、何とか営業時間内に間に合いました。ラストオーダーは17時30分。

http://tabelog.com/niigata/A1504/A150404/15001180/

越後湯沢駅前にある「水屋」と言う喫茶店です。

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店内は古い木造建築を生かしデザインされていました。お土産店がメインで、喫茶スペースが設けられています。

お目当ては「温泉かき氷」です。

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雪解け水の温泉水を利用しているらしいです。

硫化水素臭いと思いきやそんなことは全くありませんでした。水素水と同類なのかもしれませんが、それでも「温泉水」と言う珍しいフレーズに惹かれてしまうのがミーハー旅行者の運命(さだめ)。

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味は4種類あり、温泉水コーヒー、イチゴ、梅、黒蜜きな粉。

推されている温泉水コーヒーと永遠の定番イチゴの2派閥に分かれました。

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イチゴシロップをかけたものではなく、ちゃんと果肉の入ったもので美味しい。

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温泉水コーヒーは濃縮された甘いコーヒーシロップをかけて食べます。

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ほろ苦く大人の味でした。

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営業時間の都合で、デザートが先でしたが、食事へと向かいます。

http://tabelog.com/niigata/A1504/A150404/15000126/

うどんすきの「森瀧」は苗場山の帰りにも寄りました。

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登山した後にこってりとした肉と米!みたいなメニューはありませんが、新潟のご当地メニューを安く、ボリューム満点で食べることができる店です。

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岩魚の刺身。

塩焼きは山に向かえば食べれますが、刺身はなかなか食べれません。

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マイタケの天ぷら。

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岩魚の唐揚げだったっけか…。

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そして、メインのうどんすき鍋。具だくさんです。

人数より1人前減らしたくらいが、他のメニューも腹に収まりちょうどいいです。

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新潟特産の辛味調味料である「かんずり」をアクセントもりもり食べました。

以上、越後湯沢駅の食レポでした。

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「自分たちの登っている山以外は曇っていても構わない」とか捻れた発言をする我々(女子のぞく)より、どす黒い発言をするゆうちゃんに「悪のかたまり」とあだ名がついたり、極めて良き大人がする会話ではない内容で盛り上がりました。

極めて順調だった旅でしたが、スキーシーズンでもないのに事故渋滞に巻き込まれしまい、終電で帰れるか怪しくなるハプニングが発生。

世の中の等価交換の仕組みが良くできるのだなと納得する出来事でした。

平標山・仙ノ倉山の登山を終えて

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日本には無数に山があります。

山脈にある一つの最高峰に限らず、大なり小なりのピークが存在します。人が催す年行事とは違い、自然は年ごとに変化をし続けます。当日だけではなく、前日までの気象条件も一因になります。

旅のテンプレートは有限ですが、自然条件との組み合わせは甚大です。

自然の呼吸を感じながら、無限とも思える選択肢の中から最善の一手を追及する。登山の一つの醍醐味かもしれません。

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6月初旬から7月下旬まで、入れ替わりに咲く花が変わるようで、また時期をずらして登りたいです。7月はニッコウキスゲが咲くみたいです。

というわけで、この平標山・仙ノ倉山は最善の一手が決まったと思える一日でした。梅雨突入後の晴れを利用し、高山植物の咲く稜線は、否が応でも夏への想いを巡らす旅でした。

平標山・仙ノ倉山のおすすめ装備

NatureHike(ネイチャーハイク) 蚊よけヘッドネット(収納ポーチ付き) NH152001-F NatureHike(ネイチャーハイク) 蚊よけヘッドネット(収納ポーチ付き) NH152001-F

6月中旬以降はブヨが発生するので、防虫ネットの携帯を強く推奨します。

パーフェクトポーション アウトドアボディスプレー125ml パーフェクトポーション アウトドアボディスプレー125ml

虫よけスプレーも同時に持っていくと良いでしょう。

平標山・仙ノ倉山の地図はこちら

山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山 2016 (登山地図 | マップル) 山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山 2016 (登山地図 | マップル)

【新潟】苗場山 登山 ~ 高層湿原の別世界は黄金色の草紅葉、快適な秋晴れの旅

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2015年9月22日

新潟県と長野県にまたがる苗場山(なえばさん)に行ってきました。標高は2145mです。

標高2000mの山頂に広がる高層湿原が有名な山で、いくつもの池塘が点在し、特異な景観が魅力の山です。

9月下旬以降になると緑の草原が黄金色変わり、秋色の世界に変わります。

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夏はライブコンサート、冬はゲレンデで名前が一般認知されている苗場ですが、山としての実態を知ることができるのは登った者だけです。日帰りするのは少々コースタイムが長いですが、山頂に広がる唯一無二の風景はここ苗場山にしかありません。

快適な秋のはじまりを告げる高層湿原の旅でした。

苗場山について

苗場山_46

苗場山は2013年7月に一度訪れており、今回は2回目になります。

大量発生のブヨの猛襲により体を刺され、不安定な天気により下山時に土砂降り、と散々な目に遭いました。

というわけで当時は満足したものの、マイナスの印象を払拭したく、再訪したい山の一つでした。

写真は虫よけスプレーを噴射されているシーン。

【信越】苗場山 登山 ~ 山頂に広がる広大な湿原、ブヨと土砂降りの波乱に満ちた七夕の旅
2013年7月7日 新潟県と長野県に跨る苗場山(なえばさん)に登ってきました。標高は2145mです。 7月7日七夕の日。 この苗場山は登山する山というより、冬はウィンタースポ...

苗場山地図

苗場山地図

新潟県からアクセスする祓川コース(はらいがわ)を往復しています。

  • 標準コースタイム長め(標準コースタイム:登り4時間5分)
  • 傾斜は全体的に緩く、横移動が多い
  • トイレは山頂までない、水場はある
  • 終盤の神楽ヶ峰から苗場山の登り返しは絶望感あり

コースタイム

祓川登山口駐車場(6:03)→和田小屋(6:28)→六合目(6:52)→下ノ芝(7:19)→中ノ芝(7:58)→小松原分岐(8:14)→神楽ヶ峰(8:25)→富士見坂(8:35)→苗場山山頂着(9:38)→休憩→苗場山山頂発(10:54)→神楽ヶ峰(11:42)→祓川登山口駐車場(13:23)
合計時間:7時間20分

苗場山 登山

秋晴れに恵まて、新潟県の祓川コースから登山

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苗場山の一番メジャーである祓川コースの登山口は、かぐらスキー場にあります。

今回は群馬県にお住いで、SNSを通じて連絡をくれたS藤さんとご一緒しています。ランクルに初めて乗り、興奮しました。

真夜中に群馬から下道で連れて行ってくれました。

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苗場と言えばユーミンが毎年のように苗場プリンスホテルでコンサートをやることでおなじみです。

SURF&SNOW SURF&SNOW

「サーフ天国、スキー天国」を聴き、アゲていきましょう。どちらの要素もありません。

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祓川登山口駐車場(6:03)

苗場山の登山口です。

和田小屋という営業小屋に前泊すると少し上の駐車場を利用でき、登山時間を25分ほど短縮できます。

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背丈を越える笹の中を進んで行きます。

斜面は泥がひどかったので、状況に応じてゲレンデを利用しましょう。

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すぐにゲレンデに合流して、舗装道を登っていきます。

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和田小屋(6:28)

和田小屋のある場所まで来ました。

こちらの標高が1370mあるので、山頂までの標高差は775m。標高差の割りにコースタイムが長いのは、傾斜の緩い横移動が多いからです。

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ファイティングポーズの熊パネルの横が登山口です。リフトが動いていれば、一気に1800m付近までワープできるのに…。

ちなみにサポートタイツを忘れてきて生足です。ブヨのいない時期じゃなくて良かった…。

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ゲレンデは急斜面になっているため、登山道はゲレンデの横にあります。

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樹林帯で展望はありません。近くを流れている白樺沢の音だけが響いています。

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五合半ポイントに到着。

登山道は半合目ごとに看板が設置されています。

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六合目(6:52)

六合目。

1時間ちょっと登山道に変化はありません。

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紅葉をした葉があります。

すっかり秋がはじまっているようです。

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六号半。

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一か所だけゲレンデの作業道路を横切ります。

自然の山道を歩いていると思いきや、見えないだけでゲレンデが隣接しているという微妙な感じです。

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下ノ芝(7:19)

ベンチがあり、休憩スポットになっています。標高は1700mを越えています。

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徐々に展望が見えるようになってきました。

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下の芝を過ぎると徐々に高木が少なくなってきます。9月下旬ですが、ずいぶん紅葉が進んでいます。

【北海道】大雪山(黒岳) 登山 ~ 日本一早い紅葉、紅葉前線のスタートラインに立つ秋の旅
2015年9月18日 北海道の大雪山(だいせつざん)に行ってきました。 9月中旬からはじまる大雪山の紅葉は「日本で一番早い紅葉」として、全国ニュースとして取り上げらえる程の風物詩で...

先週は北海道の大雪山まで足を運び、日本一速い紅葉だ!と言っていたのに…。

赤と黄色に紅葉し始める神楽ヶ峰

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徐々に草紅葉も現れ始め、空の面積が増えてきました。

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木によっては真っ赤に染まっていました。

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中ノ芝(7:58)

前回来たときはこの当たりでブヨに襲われたんだっけか…。デッキスペースがあり、休憩にはもってこいの場所です。

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新潟群馬方面の山々の展望を見ることができます。標高2000m前後で、突出して目立つ山があるわけではない三国山脈~越後山脈の山々ですが、谷川岳、越後駒ヶ岳、燧ヶ岳などはわかりました。

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山の名前が入っていると買ってしまうのむヨーグルト。

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紅葉を見ながら木道の坂道をゆるりと歩いて行きます。

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上ノ芝

芝シリーズの最終地点。

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木道は途切れ、岩場の道に変化してきました。

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小松原分岐(8:14)

小松原分岐に到着です。

新潟県津南町にある登山口から伸びている小松原コースとの分岐です。ロングコースのようですが、小松原湿原など見どころが多そうです。

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分岐からは稜線歩きになります。

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クマザサを切り開いた開放的なコースです。

苗場山_52

前回はこの稜線でブヨにたかられ、耳を噛まれ、流血したっけか…。ブヨは7月下旬から出現するトンボが追い払ってくれます。

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神楽ヶ峰(8:25)

神楽ヶ峰に到着。

かぐらスキー場の元ネタになっている山だと思うのですが、夏場はごらんのように「え?これが山頂なの?」と登山道の一部と言ってもいい場所にあります。

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神楽ヶ峰から少し進むと苗場山の巨大な本体が見えてきます。

神楽ヶ峰から苗場山へは一度下ってからの登り返しになります。神楽ヶ峰まで結構な距離を歩いているので、結構この登り返しに愕然となる人は多いのではないでしょうか。はい、私がそうです。

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富士見坂(8:35)

神楽ヶ峰からは富士見坂と名付けられた坂をくだります。富士山が見えたのかもしれませんが、発見できませんでした。

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かなり遠くに見える苗場山。

しかし、ここで諦めらたら別世界の高層湿原は見れません。心を折らず、前に進みましょう。

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途中に雷清水という唯一の水場があります。キンキンに冷えてとても美味しかった。

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鞍部は平坦で歩きやすくなっています。

帰りに神楽ヶ峰を登らなきゃいけないという現実から目を背けて苗場山へ。

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苗場山への登り返しは雲尾坂を登ります。

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これがなかなかの急坂で、樹林帯の中に階段や時にロープが設置されている程の場所があります。

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下山者と登山者が均衡する場所なのでたまに待ちが発生します。

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上部まで登ってくると先ほどまでいた神楽ヶ峰が見渡せます。

特に特徴はないですね…。

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急坂を登り終えて、いよいよ山頂に広がる高層湿原へ。

小さな湖沼が点在する苗場山の高層湿原は黄金色

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急坂を登り切ると待っているのは高層湿原が広がる別天地です。

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まるでゴルフ場のようです。

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山頂の南西面は奥の奥まで湿地帯が広がっていて、いくつも小さな湖沼(こしょう)が月のクレーターのように点在しています。

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快晴無風の日であったため、波打っておらず完璧な反射をしていました。

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巻機山平ヶ岳、鬼怒沼山、燧ヶ岳会津駒ヶ岳など新潟~群馬~栃木~福島の県境上にある山々は山頂に高層湿原が存在する山が多いです。

その中でも苗場山の広さは一番かと。

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富士見坂から見えなかった富士山が見えました。確証はないけど、たぶん…。富士山との距離は北アルプスの立山より離れているので結構珍しい?

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さて、高層湿原から少し逸れて、苗場山の山頂を目指します。

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苗場山山頂着(9:38)

高層湿原に山頂はなく、樹林に囲まれた場所に山頂碑があります。

【上越】平ヶ岳 登山 ~ 日帰り最難関の12時間、赤一色の紅葉と静かな高層湿原の旅
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同じく山頂に高層湿原が広がる平ヶ岳も樹林に囲まれています。

苗場山山頂

その山のイメージとかけ離れたところに山頂碑があるというのはたまにあること。登山道の祓川コースは新潟県ですが、山頂は長野県との県境になっています。

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山頂での撮影を終えて、歩いてすぐのところにある苗場山ヒュッテ(苗場山自然体験交流センター)に到着しました。

この山荘は秘湯温泉がいくつもある秋山郷の長野県栄村が運営。

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92名が宿泊できる営業小屋で、水洗トイレになっており、設備が素晴らしいので泊まってみたいです。

飲み物や軽食他、登山バッチの購入が可能です。

トイレ使用料:100円

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ヒュッテで休憩をしたら再び湿原へ。

苗場山の高層湿原は広大で、どこまでも木道が続いています。あまりに広く平らなので、ドローンを飛ばして撮影したくなります。持ってないけど。

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草原に転がった岩石。何となく雰囲気が8月に訪れた山形県の月山に似ているものを感じます。

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ミヤマホタルイヤスチゲと言った植生が稲穂のように黄金色に変色しています。

苗代田のような外観を呈していることから、山名を「苗場山」としたとの説がある

9月から10月にかけて収穫の時期。里の田園も黄金色に染まる時期です。木々の紅葉はまだ先ですが、草紅葉は早いです。

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西側には妙高山などがある頚城山塊(くびきさんかい)と白馬岳などがある北アルプス後立山連峰を見ることができました。後1ヶ月もすれば、雪に閉ざされてしまいます。

あちら側から見た時に苗場山は平らなので判別しやすい。

苗場山_81

7月に来たときは雪田が残っていましたが、秋になると完全に消えていました。苗場山は夏と秋で二回楽しめます。

あの時は曇天と強風で夏なのに寒かった…。

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苗場山神社方面までの道をある程度まで行き、引き返しました。

秋山郷から登る「小赤沢コース」が気になっていますが、秋山郷までのアクセスが本当に大変そう。

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池塘が青空を映し出しています。

日差しは強いけど夏のじりじりとした太陽の熱線は感じません。山の上の空気はすっかり秋でした。

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下山後の予定もあることだし、苗場山の高層湿原を最後の見納めです。秋色に染まる草紅葉を存分に感じました。

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苗場山山頂発(10:54)

神楽ヶ峰の登り返しが待っていると思うと憂鬱です…。山頂は何だかんだ1時間以上ダラダラと過ごしていました。

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2015年は例年より10日ほど紅葉が早い年。今回と同じような風景を求めようとすると、例年10月になってからが適正でしょうか。

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下山中もたくさん登山者が登ってきました。コースタイムが長いので、山頂の小屋に宿泊する選択する人が多いのかもしれません。

高層湿原広がる山頂で朝を迎えるのは羨ましい。

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秋の花であるトリカブトが所々に咲いていました。球根に毒があり、狩猟時代は矢にこの毒を塗ったとか。

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神楽ヶ峰(11:42)

神楽ヶ峰の登り返しが正念場でした。周りにリピーターがいない苗場山の最大のネックがここにあると思う…。

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くだりは同じ道であるため、作業のように進行していきます。全体的に傾斜が緩いので、くだりはサクサクと進めました。

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神楽ヶ峰から1時間弱で和田小屋のあるゲレンデに到着です。

そこからはアスファルトの舗装道をえっちらおっちら歩きます。標高が下がるとまだまだ暑いです。

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祓川登山口駐車場(13:23)

登山口の駐車場に戻ってきました。行動時間7時間20分の骨太な日帰り登山でした。

奥湯沢の秘湯「貝掛温泉」の日帰り入浴

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下山後にどうしても行ってみたかった場所に急ぎました。

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三国街道(国道17号線)から渓谷を渡ったところにある一軒宿の貝掛温泉(かいかけおんせん)です。

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貝掛温泉は鎌倉時代からの歴史を持ち「目の温泉」として知られています。視力が悪い自分として、是非とも視力回復を図りたい気持ちでやってきました。

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日本秘湯を守る会」の提灯がありました。北海道の樽前山の帰りに入ったので2週連続。

日本秘湯を守る会 貝掛温泉
〒949-6211新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
露天風呂のお湯は37度とぬるく、いつまでも入っていられる感じでした。白人家族がずっと入っていました。
日帰り入浴時間は11:00~14:00と短いので、登山後に入るには早出しないと厳しいですね。

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清津川のせせらぎを聞きながら露天風呂が楽しめます。日焼け止めを塗らず、生足を出していたので、足がヒリヒリした。

三大峡谷の清津峡(きよつきょう)はまだ行っていないので行かねば…。

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帰りも下道を利用して、群馬県の市街地まで帰ってきました。

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旅の〆は佐野ラーメンです。

このブログを定期的に読んでくれている人なら「またか…こいつ」と思うかもしれませんが、美味しいのでしょうがない。

田村屋 (堀米/ラーメン)★★★☆☆3.58 ■予算(夜): ~¥999

S藤さんの紹介で「田村屋」にやってきました。

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メニュー。

下山後はやはりチャーシュー麺一択でしょう。

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店内に佐野市のゆるキャラ「さのまる」のイルミネーションが置いてありました。トイレ前に鎮座していてシュールです。

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餃子はもちろん注文。

佐野ラーメン店にある餃子はどこもジャンボサイズです。

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チャーシュー麺が運ばれてきました。

チャーシュー…というより肉塊が6,7個乗っているじゃないですか…。

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スープはサッパリしているが、こってり食べる。これが佐野ラーメン。美味しい店を教えていただき、良かったです。

この後、S藤さんに駅まで送ってもらい、一人東京へと帰るのでした。

苗場山の登山を終えて

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過酷なブヨだらけの苗場山とは大違いで、秋の苗場山はとても快適でした。

登山中はブヨにまとわり付かれて発狂し、数か所さされて流血、痒みが数週間残るという経験をして、苗場山がトラウマになっていました。

天候に恵まれて無事そのトラウマは払しょくできました。

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広大な高層湿原が黄金色に染まる9月下旬ごろ、苗場山登山と言うチョイスをしてみてはいかがでしょうか。

秋だけ田代ロープウェイが利用でき、神楽ヶ峰まで限定ルートを歩くことができるようです。

苗場山に持っていくもの

パフェクトポーション(perfectpotion) アウトドアボディスプレー ハッカ50ml パフェクトポーション(perfectpotion) アウトドアボディスプレー ハッカ50ml

ブヨが発生している7月に行くのであれば、ハッカ入りの虫よけスプレーは必須。

NatureHike(ネイチャーハイク) 蚊よけヘッドネット(収納ポーチ付き) NH152001-F NatureHike(ネイチャーハイク) 蚊よけヘッドネット(収納ポーチ付き) NH152001-F

ハイキング用の防虫ネットも必須。これがないと死ねます。

苗場山の地図はこちら

山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山 2017 (登山地図 | マップル) 山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山 2017 (登山地図 | マップル)

【長野】高妻山 登山 ~ 紅葉の戸隠牧場から登る険しく長い修行道、秋の味覚新そばの旅

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2015年10月18日

長野県と新潟県にまたがる高妻山(たかつまやま)に行ってきました。標高は2353mです。

戸隠連峰の最高峰であり、日本百名山に選ばれている一座です。知名度は戸隠神社のある戸隠山(とがくしやま)の方が上ですが、奥ゆかしくも存在感のある山です。

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長野市民に親しまれる斑尾山、飯綱山、戸隠山、新潟県の上越地方のシンボルである妙高山などが存在するも、今ひとつ存在感がない高妻山です。

前評判もよくなく、辛い、危険を感じたなどネガティブな印象でした。そういう山にはこじ付けで企画をして行くことになります。

しかし、10月らしい紅葉登山ができ、想像以上に秋を満喫する良い旅になりました。

高妻山について

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本日の登山はヒューマノイドタイフーン(人間低気圧)の異名を持つ「ガス兄」こと「たつ兄」が新車を購入したことに端を発します。

「秋に車で潟の山に登り米を食べる」という登山企画が誕生。

当初は「純」新潟の山である巻機山に登る計画だったが、ガス兄の能力が発動し、巻機山付近の天気が悪くなってしまった。そこで、同じ新潟の山(山頂だけ)で山域が違う高妻山に白羽の矢が立ったという経緯があります。

高妻山地図

高妻山地図

戸隠牧場をスタートし、往路は滝の多い不動避難小屋を経由するルートで山頂へ。下山は弥勒尾根を使用しています。

  • 片道コースタイムが4時間以上と長い
  • 鎖場や滝の横を登るなど前日が雨だと危険度が増す
  • 五地蔵山から高妻山への登り返しは本当にキツイ

コースタイム

戸隠キャンプ場(6:14)→登山口(6:37)→不動避難小屋(8:09)→五地蔵山(9:18)→高妻山着(11:11)→休憩→高妻山発(12:34)→弥勒尾根(13:52)→登山口(15:15)→戸隠キャンプ場(16:08)
合計時間:10時間14分

高妻山登山

朝日を浴びる戸隠牧場のハイキング

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夜中都内に集合し、関越道で長野へ。

長野ICから戸隠神社方面に進んで行きます。高妻山登山者用の駐車場に到着、星空が綺麗に見えていました。

この日は日曜日だったのですが、前日に戸隠キャンプ場のコテージに泊まっても良かったなと思う。

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少し仮眠を取りつつ、起床。

高妻山のコースタイムは長いため、皆さん夜中に到着するようです。

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さて、こちらがたつ兄の新車マツダの「CX-5」です。馬力のあるアウトドア向きSUVです。

が…。

二輪駆動

二駆なんだぜ。それで…」

四輪駆動なのに必要ないと思って二輪駆動にしてしまったたため、「SUVなのに二駆なの?」と周囲からいじられる日々。

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戸隠キャンプ場(6:14)

高妻山の登山口は戸隠牧場(とがくしぼくじょう)の奥にあります。

ここを訪れるのは二度目で、戸隠山に登っているのですが、今一つ展望がなかったので記事にできていません。

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天気は良好なようで、戸隠連峰を朱に染めるモルゲンロートが美しい。

二駆SUVオーナーであるたつ兄の足取りは軽い。広範囲に登山しているたつ兄ですが、新潟と長野の県境である高妻山含む周囲の山は未経験だったらしい。

高妻山_STK_0001

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しばらく、牧場の中を歩いていきます。

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ようやく、飯縄山?の向こうから朝日が昇り、一日のはじまりです。牧草についた露が暖められて、霞が発生している光景は少し幻想的でした。

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このようなことに時間を費やしているためしているので、早朝出発の意義がなくなる。

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北海道遠征でもおなじみ朝の牧場の雰囲気にSTRONGさんもご機嫌なようです。

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紅葉にはしゃぐ二輪駆動のオーナー。

滝が行く手を阻む断崖絶壁の危険なコース

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登山口(6:37)

穏やかな牧場から脇道にそれるように高妻山の登山口があり、家畜の脱出を防止するくぐり抜けていきます。

高妻山_STK_0002

登山道から奥の方に牛がいるのを発見しました。雑木林の中で自由に放牧されているようでした。

社会に飼われ、束の間の自由で登山をしている我々より幸せなんじゃないだろうか。

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慣性の法則に従い登るべき山頂へと向かいます。

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例年ですと10月の3週目は標高2000mくらいに紅葉があると思うのですが、9月の日照不足で下にまで降りていました。

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巨大に伸びた木が多く、高さは5~6階建てのビルに匹敵するほどです。

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牧場の平坦な土地と抜けると登山道に入っていきます。

戸隠山の下山時に利用したので、何となくは覚えているので、この先に待ち構えている危険個所に怯えます。

蟻の戸渡りなどが存在する戸隠山ほど危険はありません。

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木の背が高いため、葉が降ってくるような感覚があります。

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登っていくにつれて、登山道に沿って穏やかな沢が流れはじめました。心地より清涼感です。

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が、しかし穏やかな紅葉ハイキングはここまで、鎖場の登場です。滑滝の横に登山道があります。

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傾斜も出てきて、足を踏ん張らなければ登らない道に変わります。登山道が徐々に牙を剥き始めました。

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山の斜面と言うより、巨大な岩をくり抜いて出来た登山道。このルートで最も緊張感のあるポイントです。

高所による恐怖心が存在しないSTRONGさんが先陣を切り、足場の安定する道を開拓してくれるため、我々は後を追う形で進んで行きます。

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鎖が設置されていますが、沢水が流れ、足場が濡れているので細心の注意が必要です。

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鎖場は続きます。増水時には危険だそうです。

戸隠山を登って、縦走するつもりであると、この道を下山しなければなりません。

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鎖場を終えると水場がありました。

「氷清水(一杯清水)」です。

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Saku兄は山頂で料理をするようで、補給をしていました。

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見下ろすと千曲川の流れる平野部は雲海に覆われていました。高速のインターを降りた時、すっごい濃霧だったのはこのせいか。

一不動から始まる山頂へのカウントダウン

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不動避難小屋(8:09)

避難小屋が見えてきました。

一不動から順に十まで山頂へのカウントしていくのですが、一不動をさっそく見落としたことに後で気づきます。

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ブロックで造り上げられた避難小屋です。泊まるには躊躇する。

利用は天候不良時の緊急的な状況のみ

 

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小屋からは西側の展望が広がっています。

【新潟】苗場山 登山 ~ 高層湿原の別世界は黄金色の草紅葉、快適な秋晴れの旅
苗場山の日帰り登山記事です。9月下旬に訪れて、高層湿原の草紅葉を見に行ってきました。快適な秋晴れの一日となり、黄金色に染まる風景を楽しんできました。下山後は秘湯である貝掛温泉に入ってきました。

先月に登った苗場山のまっ平らな山を眺めることができました。

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避難小屋から高妻山の山頂へは150分と先は長いです(山と高原の地図では180分)

一不動から高妻山の中間地点にある五地蔵山が直近の目標ポイントです。

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東側に北アルプス後立山連峰の稜線が見えました。

白馬岳より緯度が高いこのエリアですが、いかんせん森林限界を越えていないので、アルペン的な雰囲気がないです。

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正面にそびえる飯縄山(いいづなやま)が目立ちます。冬に訪れていますが、なかなかの絶景で楽しませてくれました。

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飯綱山から見た高妻山は鋭く尖っていて、とても風格のある山容をしています。別名「戸隠富士」と呼ばれているのも頷けます。

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「二釈迦」

既に一不動を逃しているので、企画倒れ感はありますが、十までカウントしていきます。

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進行方向の右側が切れ落ちた登山道です。ゆっくり歩けばそれほど危険はありません。

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「三文殊」

指が2になっているが、細かいことは気にしない。

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そして、見えてきました高妻山の本体です。

「最後の最後にきっつい登りが待っているな」と匂わせる鋭角な山体です。

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振り返ると富士山のシルエットが薄っすらと見えていました。日本海側の山から見える富士山は希少価値が高いです。

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高妻山までの間にまず五地蔵岳を登らないければなりません。

紅葉はだいぶ降りてしまって、尾根上では枯れていますが、ピーク時に歩いたら幸せになれそう。

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「四普賢」

仏教的な何かに基づいているのですかね…。

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五地蔵山への登りです。

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五地蔵山(9:18)

五地蔵山の山頂に到着。標高は1998mです。

8畳分のスペースが切り開かれていました。

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「五地蔵」

内股が気になります。

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みかんを食べてエネルギーを補給。

果物は日常であまり食べないのですが、山だと貴重な爽快感を味わえる優秀な食べ物。

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黒姫山や妙高山などの名峰を見ることができるようになりました。

黒姫山は登ってみたい山の一つなのですが、関東からわざわざ行こうと思う人がいなく困っています。

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高妻山へ向けて出発。

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「六弥勒」

疲れも出てきて、しゃがむのが辛そう。

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五地蔵山から高妻山まではアップダウンが数回あります。

終盤でのアップダウンコース程きついものはなく、STRONGさん以外のメンバは息も絶え絶えです。

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振り返るとギザギザとした稜線を持つ、戸隠山(とがくしやま)が見えました。戸隠山から高妻山まで縦走できるようですが、やろうとは思えないな…。

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「八観音」

あれ?七を見落としたぞ…。帰りに回収することにします。

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高妻山が徐々に近づいてきます。

五地蔵山から全く標高を稼いでないので、最後に傾斜をぎゅっを上げるのでしょう。

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「九勢至」

「きゅうせいし」と読むらしい。後、一区間ですが、この最後の区間が地獄のようでした。

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土と岩がごちゃごちゃの急な坂で、狭くすれ違いは困難。最後の最後にこの登りを持ってくるなんて勘弁してほしい。

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高妻山に来ようとする登山者は玄人のようで、高齢登山者であってもサクサク登っているから恐ろしい。

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「十阿弥陀」

最後の坂を登り終えると最後のチェックポイントです。カウントを担当しているSaku兄をご覧のように、最後の坂は本当に厳しかった。

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高妻山の山頂はそのままスライドしていけば到着となります。

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山頂が見えてきました。

高妻山の山頂~北アルプスから日本海の絶景~

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高妻山着(11:11)

高妻山山頂に到着です。

登山開始から5時間も掛かりました…。牧場で時間を取られた以外は普通のペースだった気がするのに…。

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聞いてはいましたが、タフな登山者じゃないと登れない山ですね…。かと言って、自分はタフではありませんので。

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山頂は羽虫が大量に湧いており、一瞬でこの有様に。

なんでしょうこれ、雪虫ですか?

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高妻山の山頂は3m~5m台の岩がゴロゴロしています。この時に流行っていた五郎丸ポーズで。

眺めは一級品で、北アルプス(後立山連峰)が眼前に広がります。

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こちらは雨飾山方面です。

境界線がはっきりしませんが日本海が見えていました。

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山頂でお昼ご飯。

石鎚山に登った時に松山市内で買った一六タルトです。

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今日はコースタイムのある日帰り登山ということで時短のカップラーメンを食べました。

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Saku兄は一人おしゃれにパスタを作っていました。

茹で方を間違え、暖めたパスタが冷えて、再度加熱。無事、ベータ化したパスタは食感がぐにょぐにょで、口の中に粉っぽさが広がる出来でした。

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それでもSaku兄は「美味しい、美味しい」を言い続けながら、スパークリングワインと共に煽っていました。

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10月の秋晴れと言った天気で、風が心地よく、いつまでの滞在できるような気候でした。日曜日なので、さっさと降りて帰れなければという気分を閉まっておきたい。

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STRONGさんが空中浮遊しているかのようなインスタ映えを意識した写真を撮っていたので真似してみました。

僕も「いいね」が欲しいです。

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解釈を間違えた写真。

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登りが辛かったということは下りも辛いということです。しかし、重い腰を上げて、下山を開始します。

ちなみにバリエーションルートですが、高妻山の先に乙妻山というのがあります。より健脚の人は目指してみるといいかもしれません。

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「七薬師」

安いスパークリングワインを飲んで歩いたせいか、Saku兄は今にもゲボしそうな顔をしながら歩いていました。無事に七を回収。

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弥勒尾根(13:52)

下山は「弥勒尾根」を利用します。

10分程ですが、コースタイムが短縮される新しいルートのようです。自分が購入した2012年版の地図には載っていませんでした。

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新道と言うと嫌なイメージしかないのですが、戸隠高原を展望する開放的なルートでした。

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斜面は土なので、雨直後は泥だらけになりそうです。

飯綱山がやはり目立ちます。

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樹林帯に入ると紅葉に彩られていました。

頚城山塊のある一帯の紅葉は見ごたえがあり、とても好きです。

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牧場に到着しました。

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登山口(15:15)

山頂を出発してから2時間14分でした。土の道で歩きやすかったのか登りを2分の1に縮めています。

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陽も少し傾きはじめ、より紅葉のコントラストが強く感じます。いやー、このままキャンプしてゆっくり泊まりたいです。

しかしながら、サラリーマンなのでこのまま東京へと帰らなければなりません。

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膀胱の限界を迎えたSaku兄がトイレダッシュしている間に牧場の動物たちとふれあいました。

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モルモット相手に慈愛の心をみせるSTRONGさん。

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牧場内にあるカフェで、搾りたての牛乳で一杯やりました。濃厚でとても美味しいです。

新そばの季節、蕎麦の最高峰「戸隠そば」

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さて、駐車場に戻る前に手打ちそばを食べます。

秋と言ったら新蕎麦、蕎麦と言ったら戸隠蕎麦です。戸隠キャンプ場内にある手打ちそば「岳」で頂きます。

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「山登った後に蕎麦?そんなんじゃ腹膨れないだろ」と悪態をつくのですが、戸隠蕎麦だけは例外です。天ぷらは新鮮な野菜を使っているのでシャキシャキ、蕎麦は香りが強く、バランスに優れてとても美味しい。そして、新蕎麦はより美味しい。

量は物足りないものの、それは帰りのサービスエリアで補いましょう。

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蕎麦ソフトクリームもデザートに食べました。ソフトクリームブロガーとしては外せません。

霊峰戸隠山への信仰を背景に、この地が修験道場として栄えた平安時代、修行僧の携行食糧として村にもたらされたのが「そば」であったと伝えられています。

元々は戸隠山に登るための修行僧の行動食だったようです。今と違って団子状のものだったそうです。

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駐車場に戻ってきたときは既に17時前でした。

下山してからはたつ兄がおススメする温泉「むれ温泉天狗の館」に入りました。戸隠高原一帯には戸隠神告げ温泉くらいしかありません(ここでもいいのですが、入ったことがあるのでパス)

温泉後は寄り道することなく、東京へ帰りました。

高妻山の登山を終えて

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「秋に車で潟の山に登り米を食べる」という登山企画は、「秋に車で潟の山に登り蕎麦を食べる」に変わりました。高妻山の山頂は新潟県を含んでいますが、登山口も文化的にも長野県なので、何とも言えませんけども。

9月から10月にかけては、紅葉が見逃せませんが、秋の味覚もまた見逃せません。今度こそは新米にありつきたいです。

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高妻山の前評判は悪かったのですが、登ってみたら高評価の山でした。

出てくる料理は美味しいが、駅から離れていて、テーブルが油でギトギトしているので、評価が低いと言った飲食店のようです。

山頂までの距離が3分の2であれば間違いなく、戸隠山と並んで人気の山でしょう。名峰群に囲まれていて、高妻山でしか見れない風景があります。

高妻山の地図はこちら

山と高原地図 妙高・戸隠・雨飾 火打山・高妻山 2017 (登山地図 | マップル) 山と高原地図 妙高・戸隠・雨飾 火打山・高妻山 2017 (登山地図 | マップル)

【長野】黒斑山 雪山登山 ~ 冬の定番トレッキングスポット、雪化粧の浅間山を眺める旅

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2016年1月9日

長野県の黒斑山(くろふやま)に行ってきました。標高は2404mです。

2400mの高さがありながら、冬でもコースタイム短く登れる雪山定番の一座です。浅間山の絶好のビュースポットになっている山です。現在は浅間山が火山規制で登れないため、浅間山の代替として登られています。

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浅間山が白いプリンのように見える冬こそ黒斑山のシーズンです。

2011年の冬に死に物狂いで浅間山を登っており、その際に通過した黒斑山でしたが、今回はその黒斑山を単体でゆっくりと巡ります。

風邪気味でマスクをしながら登りました。定番の雪山登山スポットの旅スタートです。

黒斑山について

黒斑山地図

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登りを展望の良い表コース、下りを樹林帯の中コースを選択しています。

  • ストックと軽アイゼンが必要
  • 外輪は断崖絶壁になっているので強風時は注意

コースタイム

車坂峠(12:01)→表コース→槍ヶ鞘(13:11)→トーミの頭(13:25)→黒斑山着(13:41)→昼休憩→黒斑山発(15:01)→トーミの頭(15:14)→中コース→車坂峠(16:00)
合計時間:4時間1分
昼休憩に1時間20分も使用しています。通常であれば3時間前後で周回可能です。

黒斑山登山

車坂峠から表コースで黒斑山へ

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出発地点は高峰高原ビジターセンター(たかみねこうげん)の駐車場です。地図上では車坂峠(くるまざかとうげ)です。駐車場はキャパ700台と広く、冬はガラガラです。

上信越自動車道の小諸ICからアサマ2000スキー場を目指す途中にあります。

LINK 高峰高原のアクセス情報

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今回のメンバは自分を含めて4人。

毎度おなじみ二輪駆動SUVのオーナーたつ兄に連れてきてもらいました。メンバ一人の寝坊により出発時間が大幅に遅れ、開催も危ぶまれましたが、ギリ許容範囲の時間に到着しました。

時間にして11時52分。時は午後になろうとしていました。

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立派なビジターセンターはありますが、冬期の営業はしていません。

トイレを利用する場合は、歩いてすぐのところにある高峰高原ホテルを利用させてもらいます。

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登山口には登山道の概略が描かれています。浅間山は警戒レベル2(2017年現在)のため、登山ができません。

火山規制前に浅間山(前掛山)に登っています。雪山デビューを果たしましたが、今思うとヒノキの棒と皮の服で、魔王に挑むようなことをしているので、見返すとよく生きて帰ったこれたなとゾッとします。

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車坂峠(12:01)

登山開始です。

雪山登山をするというのに午後スタートとは…。黒斑山はコースタイムが短いとは言え、10時までには出発したいところです。

モンベル(mont‐bell) チェーンスパイク 1129612 ブルー BL M モンベル(mont‐bell) チェーンスパイク 1129612 ブルー BL M

着脱が楽なチェーンスパイクを使用します。後若干、喉が痛いのでマスクをした状態で登ります。

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上信越自動車を走っていた時に浅間山をすっぽりと覆う雲が見えていましたが、駐車場についても取れる気配はなく、白い浅間山が見えないんじゃないだろうか…。

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ガスによって全ての山の景色を同じ景色に変える能力を持つ「ガス兄(たつ兄の異名)」が、ガスを呼びやがったとブーイングが飛び交います。

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黒斑山は冬でも登山者が多いのでしっかりと踏み跡があります。テープもあるので道も明瞭です。

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序盤にある車坂山の登りと下りを終えれば、後はゆるやかに登っていきます。

背景に見える山の白くなっている部分はスキー場で、アナウンスが聴こえています。人の気配から遠ざかって登山するという行為に対し、これでいいのかという不安の気分がわかないでもない。

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徐々に黒斑山の山肌が見えてきました。

浅間山があるであろう方角には分厚い雲が掛かっており、「ガス兄のガスパワーに我々は屈しなければならないのか」と絶望の気持ちでした。

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直前まで降っていたであろう雪が、シラビソの葉の上に付着していました。手で払うとサラサラと流砂のように落ちて行きます。

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おや、先程までどんよりしていた空模様が急変。青空が広がってきました。「黒斑山の奇蹟」のはじまりではないでしょうか。

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黒斑山の途中に一か所シェルターがあります。

浅間山が大噴火を起こした際に利用されると思われます。扉があるわけではないので、火山弾が入り込んできそうですが…。

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直前まで雲が出ていてくれたおかげで、午後でも綺麗な霧氷が見れました。黒斑山と浅間山は距離が少し離れているので、浅間山だけがガスっちゃってるのかなと進んで行きます。

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お?

おや?あれは…

雪化粧した浅間山と崖っぷちの外輪歩き

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槍ヶ鞘(13:11)

浅間山の本体が見えるじゃないですか。後日、浅間山のライブカメラでログを確認すると、我々の到着の直前で雲が取っ払われていたようです。

寝坊によって生まれた奇蹟です。

槍ヶ鞘には登山口から1時間10分で到着しました。

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しかし、残念ながら浅間山の雪化粧は完全な状態ではありませんでした。

白いプリンに見えるかと思いましたが、粉砂糖がふってあるフォンダンショコラではないか…。

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槍ヶ鞘を過ぎると外輪山歩きとなり、進行方向の右側面は崖です。慎重に歩きながら600m先にある黒斑山の山頂を目指します。

日の当たりの良い斜面には雪がなく、地面が剥き出し状態でした。

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富士山の頭半分が見えました。

手前にある山脈は奥秩父連峰で、金峰山と瑞牆山の間に富士山がある構図です。金峰山にも雪が積もっているのがわかりました。

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外輪は展望が良いので、麓にある軽井沢が見えます。

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トーミの頭(13:25)

外輪の片側は樹林がないため、日本海側から吹き付ける直風をもろに浴びるので防寒です。

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黒斑山への向かうラストは道幅の狭い樹林帯です。

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完全に凍り付いていて、太陽の光が射しこむと白銀に輝きます。

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「ジー」と電子音が聴こえてくると、人工の施設が出現。4~5mはある鉄塔の上には浅間山を監視するカメラが設置されています。

高速道路を走っている最中に何度も見て、雲が取れないな~とヤキモキしていました。

LINK 浅間山監視カメラ

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雪がついているのは北側の斜面だけで、日当たりの良い南側は黒々としています。

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霧氷化した樹林を下から見上げるとファンタジーな作り物みたいです。

標高2400m黒斑山の山頂で鶏すき焼き

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黒斑山着(13:41)

12時1分に登山口をスタートして、1時間40分で黒斑山の山頂に到着しました。コースタイムを20分巻いていますが、特にペースが速かったというわけではありません。

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黒斑山の山頂は浅間山の方角にだけ展望があります。なので、この写真の見える範囲が展望となります。

黒斑山と浅間山の間にある一帯は湯ノ平ですが、雪が一部にしかありません…。

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黒斑山の山頂はそんなに広くありませんが、昼ごはんの準備を開始します。本日のメニューは鶏すき焼きです。時間も時間であったため、自分達が山頂に着いた時には50代夫婦がいたくらいで、その後には誰も来ませんでした。

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大量の食材たちとサイドメニューのサラダ。黒斑山(くろふやま)の斑(ふ)と言うことで、麩(ふ)を持ってきたら、たつ兄と被ってしまったのが注目すべきところだろう。

樹林帯で風がないとは言え、日陰なので手袋を外すと20秒で感覚のマヒが始まります。

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日陰があまりにも寒いため、日の当たる場所に移動。ちなみに崖っぷちなので、結構なエクストリーム具合です。

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完成した鶏すき焼き。

自分が持ってきた色のついた「手まり麩」のせいで、見た目がカラフルになってしまった…。そして、肉がちょっと少ない。

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真冬の標高2400mで食べるすき焼きはとても美味しい。卵も絡めて頂いてます。軽井沢の有名フレンチ料理店でも味わえないです(当然)

浅間山は噴煙を吐き続け、生きた姿の山を見ることができます。

体の内部は暖まりつつ、中コースで下山

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黒斑山発(15:01)

すき焼きを食べ終えて、徐々に西日へと変わってきたので撤退します。

真冬の山頂に1時間20分滞在していたことになります。これをスタンダードだと思わないことが賢明です。普通、記念撮影して10分~15分で立ち去るものです。

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黒斑山のコースタイムだったら、軽井沢観光や温泉旅行のついでに来てもいいと思えます。登山口を朝8時に出発しても午前中には終わりますし。

決して、午後からは登らないほうが良い。

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太陽が出ていると午前中に溶けてしまう霧氷が、午後になっても見れていたのは幸運でした。

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下山は中コースを利用します。

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中コースは傾斜を緩やかに下ることができます。

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「寝坊して申し訳ありませんでした。」

雪上土下座をしての謝罪。

集合時間が遅れていなかったら、ガス兄の魔の手によるガスガスの山頂で、軽井沢のアウトレットをあてもなくフラフラしていたに違いないので許す。

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車坂峠(16:00)

黒斑山の山頂から多少遊びながらも1時間で下山完了です。当然ですが、駐車場にはたつ兄の二輪駆動SUV以外にはありませんでした。

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高峰高原ホテルで登山バッチを購入する上様。

温泉は行きたい場所があると要望があったので、このホテルは利用しませんでした。

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コーラで乾燥した喉を潤いました。夕日がまぶしい。

ほしのや「トンボの湯」でリゾート温泉体験

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高峰高原から麓に降りて、軽井沢を目指しました。麓から見る浅間山は黒々としていて、とても冬の姿とは思えませんでした…。年々、雪が減っているなぁ。

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軽井沢の星野リゾートにやってきました。

自分達のような登山者はリゾートの景観を損なうとして警備員に追い返されるのではないかとひやひやしました。

「トンボの湯」は日帰り入浴営業しています。

LINK 星野温泉トンボの湯

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空間デザインが洗練されていて、内湯も露天風呂も広く、シャンプーなどのアメニティも良いものを使っており、さすが星野リゾートです。

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料金1300円とお高いですけど、小金持ちの気持ちにさせてくれました(小並感)

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温泉施設内のカフェでサングリアドリンクを飲む。温泉後にこんな洒落たものを飲んだ前例がありません。

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軽井沢で食事をするにしても、すき焼きを食べてから時間が経っていません。軽井沢から下道で真っ暗闇の碓氷峠を越えて、高崎の老舗「シャンゴ」で、安くボリュームのあるイタリアンを食べました。

関越道では渋滞に巻き込まれることなく、東京へと帰ることができました。

黒斑山の登山を終えて

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黒斑山は雪山デビューまたは雪山初心者が安心して楽しめる山です。

コースタイムは短め、標高差が少ない、登山者が多い、登山道は明瞭、軽アイゼンでOKなど。雪山は絶対安全とは言えない風潮がありますが、限りなく安心して登れる山だと思います。

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タイミングでいえば、浅間山が白く雪化粧する降雪直後の晴れの日が狙い目です。

冬の浅間山の天候は、日本海側の山と比較的すると良いと言った具合で、天候が読みにくい場所です。天候サイトを凝視したり、ライブカメラの映像を見て、晴れ間を狙いましょう。

白プリンとなった浅間山を見に行ってみて下さい。

個人的には唐松の黄葉を見に秋口にまた再訪したいと思っています。

浅間山の記事

【長野】浅間山(前掛山) 雪山登山 ~ 初心者が無謀にも12月の高峰へ、関東屈指の火山の旅
長野県にある浅間山(あさまやま)に行ってきました。標高は2568mです。 現在でも活動している活火山です。軽井沢に訪れた時や上信越自動車道で通り過ぎるときに見える浅間山は、いつか登りたいと思っていた山の一つでした。 関東北部にドンとそびえているので、奥多摩や秩父の山頂に立ったとき否が応でも目立ちます。

2011年12月大量の降雪直後に登りました。雪山デビューで行動時間10時間、軽アイゼンと穴あき手袋で、滑落と凍傷になっても不思議じゃない装備で登っています…。

湯の平ではコースを見失い遭難リスクもあり壮絶な登山でした。

黒斑山の地図

山と高原地図 浅間山 軽井沢 2017 (登山地図 | マップル) 山と高原地図 浅間山 軽井沢 2017 (登山地図 | マップル)

【長野】飯縄山 雪山登山 ~ 北アルプスと信州のワイドビュー、仏像クエストの旅

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2017年2月4日

長野県の飯縄山(いいづなやま)に行ってきました。標高は1917mです。

飯縄山は妙高山、黒姫山、戸隠山、斑尾山と共に北信五岳の一座です。古くから山岳信仰の霊山で、飯縄権現を祀っています。長野市の中心部より10キロの位置にあり、りんごの生産地、冬はゲレンデと県民にとっては身近な存在の山のようです。

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日本海により近い山塊に守られ、雪は大量に積もらず、冬でも一般登山者が雪山を楽しめます。ピッケルが必須ではなく、登山者が多いので、危険は少ないです。

ロケーションに優れているので、山頂からは北アルプスの後立山連峰を眼前に、360度の大展望が広がります。飯縄山は自分にとって、登れる雪山として残していました。

冬の信州の旅スタートです。

飯縄山(飯綱山)について

飯縄山地図

飯縄山地図

冬季で一番登山者が登る南登山道を利用しました。

戸隠スキー場からリフト利用で登るのが一番楽なんでしょうかね?

  • 降雪直後はスノーシューやワカンが必要
  • ピッケルの必要性はあまり感じず
  • 登山バッジをクエスト方式でGET

コースタイム

飯縄山登山口(10:05)→第一不動明王(10:20)→駒つなぎ場(11:05)→展望エリア(12:05)→飯縄山山頂着(12:41)→昼休憩→飯縄山山頂発(13:44)→飯縄山登山口(14:57)
合計時間:4時間52分

飯縄山(飯綱山)登山

りんごが名産の長野市民の里山的存在

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上信越自動車の長野ICを降り、飯縄高原方面を目指すと、正面に飯縄山が見えてきました。

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飯綱高原はゲレンデがあるので、戸隠バードラインは除雪がされていて安心でした。

大分県の九重山と久住山のように「飯」と「飯」で、表記がバラバラです。

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飯縄山の登山口を発見しました。

飯縄山は戸隠方面に行く路線バス長野駅から冬季でも通っているため、公共交通機関でのアクセスは容易です。東京からでも新幹線を利用して、日帰り可能です。まぁ、お金は掛かります…。

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キャパシティーは相当広い駐車場でしたが、ほぼ満車状態です。

東京都民にとっての高尾山、長野県民にとっての飯縄山というところでしょうか。人気の度合いが伺えます。

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ということで、今回は本ブログで何度も登場しているたつ兄とSaku兄の二人の兄貴のパーティーです。深夜、たつ兄の家(神奈川辺境の大和)に集合して、長野を目指しました。

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たつ兄は車からウェアまで真っ赤な男です。元祖、赤い系男子。

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人生における究極的に無駄な時間であるSaku兄(自他共に認めるお腹緩い系ハイカーCEO)のトイレを待ちます。

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しかし、途中にはトイレがないので注意です。

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駐車場から地味に長いアスファルトの舗装道を歩いてきます。

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参道になっているので灯篭がありますが、重そうな雪がかぶさっています。

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駐車場から15分程歩くと、登山口がありました。

13の仏像を巡る、飯縄権現信仰の参拝路

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飯縄山登山口(10:05)

飯縄大明神と書かれた鳥居をくぐります。

飯縄権現の山岳信仰の発祥の地で、おなじみの高尾山の薬王院は飯縄権現の信仰です。関東以北に伝わっているようで、その影響力は今でも色濃く残っているようです。

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今回は南登山道を利用します。積雪が既に50センチ以上あります。日曜日10時なので、トレースはバッチリでした。土曜日の早朝などはラッセルを強いられそう。

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序盤は樹林帯を緩やかに登っていきます。

積雪直後だとスノーシューやワカンなどの浮力をつける装備が必要そうでしたが、この日は最初から最後まで出番なしでした。

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旧奥宮一の鳥居を通過。

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第一不動明王(10:20)

飯縄山の登山道の特徴として仏像が置かれています。1から順番に13まで存在。これは高妻山でも同じでした。

看板に十三佛縁起の意味が書かれていました。佛は「仏」のこと。

十三佛とは死者の77日至る33回忌を司る佛なり。

興味があれば「十三仏(じゅうさんぶつ)」を調べてみて下さい。高妻山でも十三仏を数えたので、同じ信仰があったようです。

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自分の誕生月と同じ十三仏の写真を一緒に撮り、飯綱高原観光案内所で見せると飯縄山山の登山バッジを頂けます
一風変わったクエスト方式でバッジが貰えます。

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第二釈迦如来(しゃかにょらい)。

仏像のある場所は誰かに掘り返されているようです。

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第三文殊菩薩(もんじゅぼさつ)。

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第五地蔵菩薩(じぞうぼさつ)。

第四は見つけられませんでした?もしかして、「死」を連想させるから?第四は普賢菩薩(ふげんぼさつ)のはずです。高妻山にはあったけど。

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目指す山頂はまだまだ先です。

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第六弥勒菩薩(みろくぼさつ)。

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第七薬師如来(やくしにょらい)。

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第八観音菩薩(かんのんぼさつ)。

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第九勢至菩薩(せいしぼさつ)。

仏像の絵しか撮るものがないんです…。

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雪がふかふかで傾斜もゆるやかだったので、しばらくノーアイゼンで登っています。

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第十阿弥陀如来(あみだにょらい)。

十三仏の名前が付く山は日本各地にあるなと…。

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駒つなぎ場(11:05)

第十一阿閦如来(あしゅくにょらい)。

駒つなぎ場」とあるように、かつては馬でここまで登り、参拝をしているお偉いさんがいたのでしょう。

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傾斜が厳しくなり始めます。

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このポイントでアイゼンを装着しました。

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第十三虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)。

第十二の大日如来(だいにちにょらい)を見逃してしましました。というわけで、仏ゾーン(昔こんな名前の漫画があった)はこれで終わりです。

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徐々に日が登り始め、快晴無風の樹林帯で暑くなってきました。上着を脱いで休憩します。

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仏のような心をもって登り続ける我々に展望が広がり始めました。

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西に北アルプスの白い山脈が目に飛び込みます。北アルプスの象徴である槍ヶ岳(やりがたけ)がはっきりとわかりました。

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東には噴煙を上げている浅間山が見えます。

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そして、南の遥か向こうに富士山がうっすらと見えました。冬は埋もれていますが「富士見の水場」というポイントがあるので名前通りですね。

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背の高い気がなくなり、徐々に森林限界に突入してきました。山体が緩やかに据え広がっているので、道幅がかなり広いです。

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登山コースに赤いフラッグが設置されているので迷いませんでした。山岳会が管理しているのでしょうか。とても、ありがたいです。

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いよいよ飯縄山の本領です。一気に全方位に視界がよくなりました。

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後立山連峰が同じ経度にあるため良く見えます。

【北アルプス】唐松岳 雪山登山 ~ 白馬連峰を目の前に雪の八方尾根を行く、この冬の集大成を綴る旅
2013年3月17日 厳冬期の北アルプスにある唐松岳(からまつだけ)で雪山1年目の集大成となりました。標高は2696mです。 去年の12月に本格的にはじめた雪山登山。 真冬の...

唐松岳(からまつだけ)は八方尾根がなだらかであるため、一際白く目立っていました。

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「飯縄山?どこだよそれ?」

出発前は病院に行く空気を察した犬のようなたつ兄でしたが、御覧のように尻尾を降って雪山を駆け回っています。

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鳥居が一番てっぺんの柱しか出ていません。積雪は2m以上あるようです。

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北アルプスの山脈をバックにさく兄が登ってきます。

彼もまた飯縄山の前情報なしであったため、「うおー!」「すげー!!」と、圧倒的な語彙力で声高らかに叫んでいます。

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俺が1番と言わんばかりにピークに立つ、たつ兄。今まで見えなかった東側の展望が広がります。

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雪景色となった長野北部の市街地と志賀高原の山々が広がります。

見慣れない山々なのでピンときませんが、岩菅山、白根山、横手山、四阿山などがある一帯です。手前のこんもりとしているのは飯縄神社です。帰りに立ち寄りました。

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一つ目のピークから北の方角にあるのが飯縄山の山頂です。東側の斜面だけが真っ白になっています。

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山頂を繋ぐ稜線上は雪のたまり場になっているようで、巨大な雪庇が出来ていました。踏み抜きに注意です。崖じゃないので滑落の心配はないですけど。

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Nice Mountain.

飯縄山自体は絵力のある山ではありませんが、飯縄山からの展望はA5ランクの等級を与えても良いでしょう。

北アルプスと長野市街地の展望、飯縄山の開放的山頂

 

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飯縄山山頂着(12:41)

山頂に到着しました。標高が上一桁目までしか読み取れません。高さ2m程ある山頂碑なので、1m前後の積雪があるようです。

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飯縄山の山頂はとても広く、東側市街地方面の展望は抜群です。街から近いので、高度感を楽しめます。

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山頂は20人前後の人出で賑わっています。当然ですが、八ヶ岳、唐松岳、谷川岳などの定番雪山より人は断然少ないです。

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山頂は広く、360度の大展望です。

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飯縄山から視線を釘付けにする山があります。高妻山(たかつまやま)です。

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高妻山は登ると長く厳しい山でした。

【長野】高妻山 登山 ~ 紅葉の戸隠牧場から登る険しく長い修行道、秋の味覚新そばの旅
高妻山の日帰り登山記事です。10月中旬に紅葉する戸隠牧場をスタートしました。危険個所もちらほらあり、行程も長く、タフな精神力が必要な山です。 下山後は戸隠牧場で、搾りたての牛乳と新そばを食べました。

ふもとから登った時は山の形を認識できませんでしたが、遠めに見ると名峰たるスタイルをしていました。

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頚城(くびき)山塊の焼山~火打山も真っ白に積雪しています。

冬の頚城山塊を身近に見れる機会は初めてです。

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冠雪しながらも妙高山は特徴的な形をしていました。

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北アルプス(後立山連峰)は目の前。

白馬三山は標高が2900m程で横並びですが、標高の低い唐松岳は八方尾根の白面積の多さで目立ちます。

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360度の展望の中で、独立峰の御嶽山がはっきりと主張しています。

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東側は奥に真っ白になった山脈がありました。苗場山や谷川連峰でしょうか。

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絶景の絶好の天気の中で食べるカップヌードルカレー味は本当においしい。どの味でも美味しいけど、山ではカレー味が好みです。

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たつ兄が作っていた鍋焼きうどんが非常にウマそうでした。

ギギギ。

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登山者もほどほどなので、ゆっくり山頂を楽しめます。こんなに広いんだったら凧を持ってくればよかったと後悔です。

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倒立を試みるも運動神経が極めて低い彼には難易度が高かったようだ。

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食後の雪遊びに余念はありません。

午後からテントを背負って登ってくる人がいたので、山頂でキャンプを張るのでしょう。

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飯縄山の山頂からは長野市の夜景がきれいに見えそうだし、反対は北アルプスなので、日の出日の入のフォトロケーションには良いのかもしれません。

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飯縄山山頂発(13:44)

1時間弱を費やし、下山を開始します。

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登りでスルーした飯縄神社の奥宮を見てみました。熱心な信仰ある登山者?によって掘り返されていました。

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飯縄神社は長野市を見守るように建てられています。新潟の県境を遥か向こうに日本海も見えていました。

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聞いた話ですが、長野県の小学生は学校の行事で飯縄山に登るらしいです。

栃木県出身の自分ですが、登山は中学の時に里山しかしたことありません。それでも、骨折者が出るくらい厳しいとこだった記憶があります。

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尻セードで遊ぶたつ兄。

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ヒップそりで遊ぶたつ兄。開放的なゲレンデです。

ちらほらスキー板を担いで登っている人がいました。戸隠スキー場の方へと降りていくようでした。

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樹林帯に戻ってからは、山頂のテンションから一気に下がり、無言で黙々と下るというのが登山者全てにおいて当てはまることだと思います。

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飯縄山登山口(14:57)

クッション性のある雪だったので、下山は非常にスムーズ。1時間10分程で降りてこられました。

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駐車場に戻ると車は結構はけていました。

5時間弱の登山でした。雪山ではこのくらいの時間がちょうど良いですね。

飯縄山の登山バッチを観光案内所でゲット

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飯縄山の登山口から車で数分移動して、飯綱高原観光案内所にやってきました。

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窓口から案内所の係の人を呼び、誕生月の仏像と一緒に撮影した写真を確認してもらいました。そいて、見事に飯縄山登山バッジをゲットしました。

通常400~500円かかる登山バッジが無料とは嬉しいです。

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過去振り返ると条件クリアで登山バッジが貰えるのは、福井県の荒島岳でもありました。開山日などのイベント以外に通常貰えるのは他にあるのかな…。

下山後は長野市内で善光寺参りと更科そば

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「牛に引かれて善行寺参り」ということわざがあるように「行ったことないから行きたい」というたつ兄の言葉によって、善光寺(ぜんこうじ)を参拝しました。

飯縄山から善光寺は帰る途中にあります。

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さすが善光寺だけあって夕方に差し掛かる時間でしたが、参拝客が多かったです。善光寺を訪れるのは2度目で、温泉に入る猿で有名な地獄谷野猿公苑の帰りに寄りました。

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腹減ったなと言うことで、下山後あまり食べないですが、お蕎麦を食べに行きました。「大丸」というお店です。

LINK https://tabelog.com/nagano/A2001/A200101/20000487/

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店内は老舗を感じさせる内装でした。

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出されたそば茶でかじかんだ手を温めます。そば茶は独特の癖があるけど、たまに飲みたくなって、自販機で売っている伊藤園のものを稀に購入します。

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真っ白な麺、更科そばです。

そばの香りが鼻から抜けるように素晴らしく、出汁も薄すぎず、濃すぎず、いい塩梅です。そしてなにより、本場信州で食べるとより美味しい。

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善光寺の観光を終えて、長野市の郊外にある「裾花峡天然温泉宿 うるおい館」で体を温めました。

LINK http://www.uruoikan.com/

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上信越自動車と関越自動車道のスキー渋滞に巻き込まれることなく、無事に神奈川に戻ってこれました。たつ兄とSaku兄が言ったことがある厚木のラーメン屋「麺や食堂」で軽い打ち上げをして、自宅へと帰りました。

飯縄山の登山を終えて

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飯縄山は雪山定番の八ヶ岳、木曽駒ヶ岳、谷川岳より遠く、関東から登りに来る人は少ないです。山自体に迫力あるわけではありませんが、長野県の中心街と北アルプスの大山脈を分かつ場所にあるので、展望はここでしか見れない特別なものでした。

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雪山としては初級者以上中級者未満と行ったレベルで、ステップアップに持って来いの山だと思います。積雪状況によりますが、この日はストックと軽アイゼンで登れるコンディションでした。

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全国各地から「何が何でも雪山に登ぼりたい!!!」と、ギラギラと目を充血させている登山者が少なく、長野県の地元感があるので、そこが一つの持ち味かもしれない飯縄山でした。

飯縄山の地図はこちら

山と高原地図 妙高・戸隠・雨飾 火打山・高妻山 2017 (登山地図 | マップル) 山と高原地図 妙高・戸隠・雨飾 火打山・高妻山 2017 (登山地図 | マップル)

【上越】谷川岳 雪山登山 ~ 冬空の下に臨む白い峰々、快晴の天神尾根から歩く旅

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冬の谷川岳

2018年1月13日

群馬県と新潟県に跨る谷川岳(たにがわだけ)に行ってきました。標高は1977mです。

厳冬期(12月~2月)の谷川岳は、雪が10センチ程度積もる程度の山とは環境は異なり、積雪量は桁違い。登山は天候と環境に大きく左右されます。とは言え、天神平スキー場から登るコースは、雪崩と滑落のリスクは極めて低く、定番の雪山登山コースになっています。

快晴に恵まれれば、東京から日帰りできるとは思えない程の息を呑む絶景、白銀の山脈を展望することができます。

厳冬期の谷川岳

冬山すべてに言えることですが、天候が良ければ天国、悪ければ地獄、ゼロかイチかの世界です。

自分にとって、冬の谷川岳は3回目(秋を含めると4回目)です。1回目は積雪量もそこまでなく山頂はガスガス、2回目はガスガスからの高曇りと振られ続けていました。3回目の今回は、移動性高気圧のお陰で快晴予報。

「これは行くしかない」と、冬の豪雪地帯の谷川岳を旅してきました。

冬の谷川岳について

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冬の谷川岳の魅力をご紹介します。

  1. 圧倒的な雪の量で、日本とは思えない別世界の風景
    • 中央分水嶺の豪雪地帯なので、圧倒的な銀嶺の風景が魅力
  2. 都内からのアクセスが簡単で、日帰り可能
    • マイカーが無くても上越新幹線または在来線でアクセス可能
    • 冬の関越自動車道は渋滞が発生するので、1人なら電車利用が楽
  3. ロープウェイが利用できるので、登山口までのアプローチが簡単
    • 冬場は登山口まで辿り着くのが大変な場合が多い
  4. 天神尾根コースは、雪崩のリスクも少なく、登山者が多い(※天候に恵まれた日に限る)
    • 尾根道なので雪崩が発生しにくい
    • 週末は登山者が多いのでトレースがある
    • 高度な雪山技術は不要

冬の谷川岳の晴天率は極端に低いです。前日の天気をもって登山計画を実行することが大切です。

谷川岳の地図

谷川岳の地図

天神平スキー場から天神尾根をピストンする一般的なコースを歩きました。谷川岳ロープウェイ利用です。

コースタイム

天神平スキー場(9:08)→熊穴沢避難小屋(10:11)→天狗のたまり場(10:47)→トマノ耳(11:51)→オキノ耳(12:13)→天神平スキー場(14:18)
合計時間:5時間10分

谷川岳雪山登山

水上の天神平スキー場からロープウェイで登山口へ

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天神平スキー場がオープンする30分前を目指し、東京を発ちました。この時期の関越自動車道は下りが非常に渋滞するので、少し早めに出ないと不安です。

関越自動車道を走り、赤城高原を過ぎたあたりで真っ白な谷川連峰(たにがわれんぽう)が見えてきました。

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雪山は体を冷やしカロリーを消費するので、赤城高原SAでしっかりと食べておきます。群馬県名物の上州もつ煮定食を注文しました。

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もつ煮は好物で、この赤城高原SAの定食は美味しいのですが、生臭さのあるもつ煮はちょっと朝の体には受け付けがたいものがあります。もつ煮は夜に食べるものです。

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水上ICを降りると、朝日に照らされる谷川岳の姿が浮かんでいました。

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天神平スキー場に到着しました。駐車料金は1日1000円掛かります。ちなみに今回はこのブログではお馴染みSaku兄と二人です。

【上越】谷川岳 雪山登山 ~ 2013年の雪山初め、上越国境のホワイトアウトの旅
2013年12月1日(日) 群馬県と新潟県にまたがる谷川岳(たにがわだけ)に行ってきました。標高は1977mです。 谷川岳はロープウェイが通年運行していることもあり、日本有数の豪雪地帯である上越国境上で貴重な冬の登山ができる山です。 今回の登山は、2013年の冬から雪山登山を勢いではじめたSakuさんと共に行ってきました。 前日の三つ峠の登山の疲れを引きずりつつ、地震も2013年の雪山登山シーズンイン。 上越国境の雪山を旅してきま...

彼とは2013年12月に冬の谷川岳に登っています。山頂はガスに覆われ、展望は冴えなかったけど、それ以外のことで楽しかった記憶しかない。

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ロープウェイの乗車券に並ぶスキー客と登山者。

登山者が乗車券を購入するには、登山届の提出が義務付けられています

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モンベルカードがあれば、往復乗車券が大人100円割引されるので忘れず提示しましょう。モンベルカードは年会費がかかるので、こういう施設でペイしないといけません。

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個人的にショックだったことがあります。

ロープウェイに続く廊下にかけれていた絵画が外されていたことです。芸大生の卒業作品として展示されていましたが、正気を失いそうな、精神を不安定にされる抽象画でした。展示期間が過ぎたのが、不評だったかは知る由もありませんが残念です。

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その絵がこちらです。

ポップな看板に反して、鮮烈です。

眩いばかりの銀世界にて、天神平スキー場から谷川岳を目指す

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天神平スキー場(9:08)

ロープウェイを降りると天神平スキー場

裸眼では耐えられないほど、眩しい銀世界が広がっていました。ゲレンデでは、気持ち良さそうにスキーヤーが滑走していました。

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登山者が向かう先には谷川岳の山頂がハッキリと見えています。冬の晴天率がどん底の谷川岳において、滅多にない快晴の一日です。

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登山者はゲレンデの隅っこで準備を開始します。

Saku兄は雪山シーズンインに必ず12本爪アイゼンの装着方法を忘れるので、毎年講習をしています。新しく購入したと言うワカンを試行錯誤しながら装着していました。

「先行している人がたくさんいるし、トレースがしっかりついてるからワカンをつける必要はないと思うよ」と言うと。

「せっかく買ったんだから使うんだもん」と、新しいおもちゃを手に入れた子供のような回答が返ってきました。

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ゲレンデにおいてははみ出し者の登山者は、ゲレンデの端にあるエリアからスタートします。

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ゲレンデ横の登りが意外と曲者で、傾斜がキツイ上に、踏み抜く場所もチラホラあります。Saku兄はワカンをつけていて、登りにくそうでした。

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ゲレンデから逸れるように登ると、広いスペースがあります。そこからの谷川岳は圧倒的な迫力の姿を見せてくれます。”魔の山“なんて通称が付けれているが、今日ばかりは浄化された”聖なる山“です。

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谷川岳から谷を挟んで正面に白毛門(しらがもん)が見えます。

谷川岳の絶景ビューとして人気があるようで、コースタイム3時間以上とタフな山らしいですが、機会が巡れば行ってみたいです。

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ゲレンデから離れると樹林を抜ける林間コースに変化します。

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林間コースは全体で一番積雪が多い場所かも知れません。降雪直後、先行登山者が少ない条件だとスノーシューやワカンが必要です。この日は全くの不要。

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一部、歩幅分の道が確保された急斜面がありました。

ワカンをつけたSaku兄はオロオロしながら下っていました。

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谷川岳はバックカントリーをする人も多く、歩きにくい靴とボードを担いでよく歩けるなと感心します。雪山に強いスキーヤーもここは板を外して歩いていました。

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尾根道に出ると道幅は広く、フラットで快適に歩けます。

「もしかして社畜さんですか?」と、Saku兄は初めてブログ読者から声を掛けられてご満悦でした。同時に我々の想像以上の鈍足ぶりが露呈する結果となりました。

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熊穴沢避難小屋(10:11)

熊穴沢避難小屋に到着しました。

小屋の煙突だけが突き出しています。

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小屋の埋まり具合で、谷川岳の積雪量の目安になっているとか。小屋は完全に雪の下なので、2m以上の積雪があるのか…。凄まじい雪の量だ、上越国境。

谷川岳2013

2013年の時のものですが、12月初旬ごろの避難小屋です。

どこまでも続く雪の坂道、行けども行けども辿り着かず

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谷川岳の登山はここからが本番です。

熊穴沢避難小屋から山頂までは、天神尾根の急な登りがひたすら続きます。

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丸みを帯びた稜線で、急峻な谷川岳のイメージと反して、稜線は広々してします。足跡の中心を歩けば、アイゼンだけで登れます。

Saku兄は絶対ワカンが必要だと言い張り、脱ごうとしません。

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このあたりから森林限界を越えるので、展望がグンと広がります。尾瀬方面の至仏山(しぶつさん)と燧ヶ岳(ひうちがたけ)が見えてきました。

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振り返ると遠くには富士山の頭だけが見えています。

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こちらは仙ノ倉山に続く上越国境尾根です。

人間を寄せ付けないような氷河に削られたアルペン的な山容に惚れ惚れします。しかしながら、この地下に関越自動車道が通っていると思うと不思議な気分です。

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たくさんの登山者が山頂を目指しています。

この日は100人はいないにしろ、70~80人くらいの登山者、スキーヤーがいたんじゃないでしょうか。

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ワカンで道を切り開くSaku兄。典型的なガニ股で、ワカンだと非常に歩きにくそうにしています。しかし、頑なに脱ごうとはしない。

小屋から30分から40分経った頃、山頂に近づいている気がしない、雪山マジックに掛かりました。障害物や目印がない雪山では、陥りがちな現象です。

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進行方向右側(群馬県側)は肩の広場と名がつけらているようで、バックカントリーの滑走斜面になっています。尾根道を歩く登山者が巻き込まれることは稀なようですが、雪崩が発生しやすいのもこのエリアらしいです。

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天狗のたまり場(10:47)

天狗のたまり場に到着。

展望台になっており、上州武尊山、その奥に赤城山など群馬の山々を眺められます。

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ザンゲ岩に到着。

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天よ!!!

誰も後ろにいないと思って、開放的に放屁したら、女性が歩いていた罪をお許し下さい!!!

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まだまだ山頂は遠いです。

絶景慣れして、少し雪山に飽きてくる時間帯です。

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勢いよく柴犬に抜かされました。

犬は喜び庭駆け回ると言うが、雪山を駆け回る時代。人懐っこい犬なので、飼い主は他の登山者のアイゼンに気を付けながら登っていました。

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涎が凍っているのが、チャームポイント。真っ裸、素足でよく耐えれるな~。

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軽快なステップを刻む柴犬。

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ナメクジのような足取りの社畜。

人によってはサクサク登れる斜面ですが、シーズンに2~3回ほどしか登らない我々にとっては厳しい登りであります。

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長い長い雪の坂道を登り切り、ようやく谷川岳肩ノ小屋が見えてきました。

避難小屋から1時間以上はずっと登り、いやー大変でした。

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肩ノ小屋の正面は休憩スポットのため、山頂方面に向かわず移動します。ようやく、新潟県の県境を踏むことになります。

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天気がいいので雪が溶けて、つららが出来ていました。

魅せられる上越国境、日本海がもたらす純白の世界

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クリームに覆われたケーキのような白い山脈、群馬県と新潟県の県境の上越国境尾根です。稜線伝いに万太郎山~仙ノ倉山~平標山~三国峠へと続いています。

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日本海の湿った空気がこの山脈にぶつかり雪を降らせるので、新潟県側は一面の雪景色が広がっています。

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この風景をあえて例えるなら、砂場でミニチュアの谷川岳を作って、そこに雪が降ったかのような風景です。または、スポンジケーキを谷川岳の形に切って、生クリームを満遍なく塗りたくったような風景です。または、谷川岳の絵をかいて、白の絵の具で塗ったような風景です。

下手糞もいいところです。

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風景を眺めてるばかりではなく、山頂へと向かいます。肩ノ小屋から第一の山頂であるトマノ耳まではすぐの距離です。

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トマノ耳(11:51)

トマノ耳に到着。

天神平スキー場を出発して2時間40分。冬山時間ってあると思うんですよ。夏山換算で4時間くらい歩いた気分です。

冬の谷川岳の山頂

谷川岳は双耳峰(そうじほう)で、山頂が二つあります。谷川岳の山頂はトマノ耳より奥にあるオキノ耳です。トマノ耳より14m高い場所にあります。

冬の谷川岳

3回目にして無修正の冬の谷川岳に来られて思わず歓喜です。

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山頂まで来ると谷川岳の北西方面の展望が広がります。

新潟県の南魚沼市に属する山脈が広がり、平ヶ岳、巻機山、越後三山などがある山域です。標高2000mの比較的平らな山域なので、圧倒的な白さです。冬のアルプスでは見られませんね。

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振り返ると東側の斜面は雪庇(せっぴ)が作られていました。奥の尾根道に登山者がポツンといるのがわかるでしょうか。冬の西黒尾根を登る雪山強者です。雪が無くても厳しい道のりなので、冬はエキスパートしか登れないルートです。

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それでは、トマノ耳からオキノ耳を目指します。

二つの峰の稜線区間は、道幅が狭く登山者とのすれ違い雪庇のある東側斜面に入り込まないように気を付けなければなりません。

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雪面から頭を出している枝葉にえびのしっぽが作られていました。

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振り返ると先ほどまでいたトマノ耳が見えます。

谷川岳の雪山登山

断崖絶壁になっている山頂は、誤って転げ落ちたらビル20階分の高さを落ちることになりそうです。それでもこの斜面にシュプールが描かれているので、命知らずのスキーヤーがいるもんなんですね。

冬の悪天候の確率を越えて、谷川岳山頂の風景

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オキノ耳(12:13)

そして、谷川岳の山頂であるオキノ耳に到着しました。

看板に発生したえびのしっぽは、先行していた「えびのしっぽ削るおじさん」に剥ぎ取られていました。残念。

谷川岳2013

2013年12月に撮影された無慈悲なガスに包まれた”敗北者“の写真です。

谷川岳の敗北者

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その4年前の雪辱を晴らす象徴的な一枚に仕上がりました。

ただ、明らかに今の方が元気がない。2013年の頃は、自分は前日に山梨県の三つ峠山に登り、Saku兄は登山後に東京の合コンに参加。バイタリティーとメンタリティー溢れる時代でした。

服装が全くアップデートされていないのはご愛嬌。

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オキノ耳より先はほぼ歩く人はいませんが、ちょっとだけ気になったので歩いてみました。

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谷川岳よりさらに積雪の多い、巻機山や越後三山などの山々を良く見渡せました。風景的にはさほど変化がないので、特に歩を進める必要はないかと思います。

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ウィニングランで下山するSaku兄。

山頂でなんやかんや楽しんでいると、上空を雲が覆い始めました。西の方に雲が沸いてきているなと思った20分後には太陽の光がなくなりました…。

谷川岳の天気はあっという間に崩れます。

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2015年に登った時(記事にはしていません)は、山頂で待っていると、雲がバーッと開けて感動的な風景がありました。こういうのも悪くないんですけど、一度は快晴下で歩きたいです。

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再び小屋の前に戻ってきて、軽食の補給。

雲一つない快晴の雪山も良いのですが、雲が多少あると雪山に陰影が出来て、写真映えはしますね。

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刻一刻と天候が崩れつつあるので、下山を開始します。往路が登り一辺倒だった分だけ、下山は楽ちんです。

天神尾根コースだとピッケルは完全にお守りでした。

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林間コースあたりまで戻ってくると太陽の光はさえぎられて、薄っすらと粉雪が舞い始めました。冬の谷川岳の天気は、本当に変わりやすいです。

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天神平スキー場(14:18)

天神平スキー場に戻ってきました。

5時間弱の登山でしたが、8時間以上歩いたような疲労感があります。やはり、寒さに体力が奪われてるんでしょう。

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ロープウェイを降りて、レッドカーペットでウィニングランを決めるSaku兄。

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ずーっと谷川岳のバッジを買っていなかったので、売店で購入。

水上温泉郷で自家製ドイツソーセージと大とろ牛乳を食す

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水上はたくさんの温泉がありますが、Saku兄おススメの「鈴森の湯」に入りました。

ここでもウィニングランを決めるSaku兄。勝利の余韻を搾りカスまで、楽しむ男である。

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温泉を出たころにお腹が減ってきました。水上は温泉郷でたくさんの飲食店が営業しています。

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やってきたのはオシャレな外観の「育風堂精肉店」です。

育風堂精肉店 (水上/とんかつ)
★★★☆☆3.56 ■みなかみの四季を感じる空間でカツ丼やローストポーク本格ハムソーセージがお楽しみいただけます ■予算(昼):¥1,000~¥1,999

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精肉店とレストランが一体となっています。

メニューは自家製のハムやソーセージ、ドイツ料理のアイスバインなどがあります。ご飯メニューもありかつ丼などもあります。

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注文したのはホットドッグです。下山した後にパンを食べるなんて初めてかも知れません…。巨大でジューシーなソーセージとプレッツエル風の硬いパンが非常に食べ応えありました。

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ソーセージの盛り合わせも頼み、ご飯を食べずとも満腹になりました。内装的にいい年こいた男が二人で入る店ではないことは確かですが。

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お肉の加工場があるので、ハムやソーセージなどのお土産が充実していました。

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ソーセージを満喫した後、「大とろ牛乳」という新感覚のデザートがあるという噂を聞いて水上グルメ梯子です。

菓子工房 大とろ牛乳 (上牧/スイーツ(その他))
★★★☆☆3.54 ■大とろ牛乳ってなあに?プレーンで、そしてトッピングで、不思議なおいしさをお楽しみください ■予算(夜):~¥999

水上ICに近い場所にあるため、立ち寄りました。クリスマスシーズンになるとイルミネーションを頑張っちゃう近所の家のようにキラキラした店です。

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基本はテイクアウトの店内はこじんまりとしています。大とろ牛乳(300円)にトッピングをプラスするオーダー。地元産のいちごをプラスしました。

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ソフトクリームみたいな食感と味を想像していたら違いました。食感はソフトクリームというよりシェイクに近く、使用している牛乳が良いのか、甘さは控えめなのに濃厚な牛乳感がありました。谷川岳下山後の定番スイーツ入りです。

ご当地スイーツを食べながら、一日をやり切った野郎二人は東京へと帰るのでした。

冬の谷川岳の雪山登山を終えて

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ラインを越える瞬間。

音楽が好きで、色んなアーティストの曲を聴いていて、楽器を始めようとする瞬間。アーティスの曲をカバーするうちに自分の曲を書いてみようと思う瞬間。ステージに立って人前で演奏しようとする瞬間。テレビに出ているアイドルを応援していたら、自分が育てたくなるような心境になり、地下アイドルを応援し始める瞬間とかとか。

そのラインを越えた人を見ると、「スゲー」と称賛したり、「ああ、なりたくない」と見下したり。

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谷川岳は太平洋と日本海を分ける中央分水嶺であり、登山者の分水嶺的な存在だと思っています。歩き始めたばかりの初心者から登山家と呼べる上級者、それこそ犬までを包括して、絶景とか達成感とか高揚感といったものを提供してくれる山です。谷川岳の稜線に目には見えないラインが存在していて、谷川岳をいつどのように登るかで、向こう側に行く者、向こうには行かず満足する者、そんな分水嶺があると思います。不思議と登山者を惹きつける魅力が谷川岳にはあるのです。

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さて、話を無理やりまとめると、冬の谷川岳は満足度100%です。

冬の谷川岳は晴れることは滅多なく、12月~2月の厳冬期では月に2回、3回程度でしょう。冬山すべてに言えることですが、前日の天気を見て、計画実行がマストです。都内に住んでいれば、平日に休みを取って行くことも十分可能です。直前で休みを取れない人は、労働環境から変えるしかありません。

天候の壁を乗り越えられさえすれば、ヨーロッパアルプスにもヒマラヤにも肩を並べる程の銀嶺の世界が待っています。

谷川岳の地図はこちら

山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山 (山と高原地図 16) 山と高原地図 谷川岳 苗場山・武尊山 (山と高原地図 16)

【長野】湯ノ丸山・烏帽子岳 登山 ~ 新緑と朱色の花、牧場を抜けたレンゲツツジ群落の旅

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湯ノ丸山 レンゲツツジ

2020年6月27日

長野県と群馬県にまたがる湯ノ丸山ゆのまるやま烏帽子岳えぼしだけに行ってきました。湯ノ丸山の標高2101mです。

6月中旬から咲く60万株のレンゲツツジの群生が有名な山です。駐車場からスキー場のリフトを使って行くことができるツツジ平の群生は国の天然記念物に指定されているほどです。標高1800m付近からスタートでき、展望も良く、初心者向けの日帰り登山の山として知られています。

湯ノ丸山 山頂

長野県、群馬県、山梨県、栃木県で有名なスポットが分布するレンゲツツジ、開花時期が梅雨と重なるので、毎年計画を立てては雨天中止と恵まれませんでした。

コロナ自粛明け2週間の週末、運よく週末に梅雨の晴れ間が訪れ、朱色に染まるレンゲツツジを愛でる旅をしてきました。

湯ノ丸山 登山

梅雨に咲くレンゲツツジのため湯ノ丸高原へ

湯の丸スキー場
湯の丸スキー場

湯ノ丸山のメイン登山口は長野県と群馬県の県境にある地蔵峠じぞうとうげです。湯の丸スキー場の駐車場を利用します。朝7時に到着しましたが、登山者の車が結構停まっていました。

例年だとイベントをしているようですが、コロナの影響で中止されていました。残念です…。

スキー場のトイレを利用できます。コース上にトイレはありません、山全体が放牧された牛のトイレになってますけど。コロナの影響で救助活動は困難ですと貼り紙がありました。

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自粛期間を経て思ったことは、「長野って遠いな…。

頻繁に登山に行っていた時は、新宿から八王子に行くくらいの距離感に思えていた長野。やはり、長野は遠い。

7時30分に湯ノ丸山の登山口を出発。もうちょっと時間が経てば、観光リフトが動いて、ツツジ平まで運んでくれます。歩いても15分の距離なので、登山者で利用するのはいないかな?

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スキー場を突っ切って、ゲレンデのコースを登っていきます。レンゲツツジは入口からすでに咲いています。早朝は観光客が少なく、静か。

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夏のスキー場の利用客はスキーヤーでもなくボーダーでもなく、放牧された牛。高原に生える草を夢中にんでいました。

滑ったことはないけれど、良さそうなスキー場です。正面に見えるのは篭ノ登山かごのとやまでしょうか。浅間連峰の一部です。

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柵をこえて放牧されているエリアに入るとハイキングコースが整備されています。しかし、牛の糞がそこらじゅうに落ちているので注意が必要。

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牛は草を食べますが、レンゲツツジには毒性成分があるので食べません。

牛はレンゲツツジに毒があるのを理解しているので、草だけを食べる。そうなると、レンゲツツジだけが残り、群落が作られるというわけです。

リフト降車地点と合流しました。つつじ見頃地点までは3分ほど奥に進んでいきます。

グリーンとオレンジのつつじ平、レンゲツツジの群落

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もう一度、放牧エリアの柵をくぐるとレンゲツツジの咲く、つつじ平です。

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高原の樹林帯にポカンと広がったレンゲツツジの群生。朱色の花と若緑の葉のコントラストが清々しい風景です。

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ツツジ平の奥に見えるのが湯ノ丸山で、ホームページやパンフレットに見られるポイントです。

十分見応えがありましたが、ネットで見るような一面の絨毯って感じはありませんでした。当たり年、外れ年があるのかな?たくさん咲いている株もあったので、年によって花の量が違うのかもしれません。

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四阿山のレンゲツツジの写真を見返すと、ムラがなく咲いていたので、外れ年だったのか….。定かではありません。

しかし、レンゲツツジに目を奪われていると、牛のうんこを踏みます。レンゲツツジの群生=牛のトイレと美と醜は表裏一体であることを忘れてはならない。

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虫も多く飛んでいて、草もたくさん生えていて、何よりうんこがあるので、休憩するような場所ではないのは確かです。

湯の丸高原

ツツジ平を見下ろせるデッキがあります。

街路樹で見るツツジは綺麗に整っている存在ですが、山に咲くツツジは山を丸ごと支配するかの如く、生命力に溢れています。

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ツツジ平を出て、「湯の丸高原」とデカデカと書かれた看板から先は登山道になっていきます。

どうでもいいけど、ひらがなとカタカナ表記のブレが結構見られる。地名としては「湯丸」、観光地等の名称としては「湯丸」っぽい?

湯ノ丸山とレンゲツツジ

レンゲツツジは登山道にも咲いていて、至る所で見ることができます。

少し進むと遭難防止の鐘がある分岐点に差し掛かりました。そのまま正面に進むと湯ノ丸山。この鐘に垂れ下がってるのが、黒と黄の標識ロープなので思いっきり振らないと鳴りません。

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ここからは登り坂が始まり、山頂までずっと続きます。1時間以内に登れるとは思いますが、なにせコロナ自粛明けの登山で、すぐに息が上がります。Netflixで海外ドラマ三昧に日々の代償です。ちなみに「Homelandホームランド」というCIAのドラマにハマりました。

湯ノ丸山に放牧される牛

歩いていると藪の方から「ガサッ」っと音がしました。牛でした

え、こんな奥まで放牧しているの?」と驚きました。牛をジッと見ていると、牛の方もこちらを10秒くらい見つめてきました

君はここを歩く登山者に慣れてるんじゃないのか???

更に進むともう1匹いました。同じくこちらを見つめてくる…。ここにいる牛たちは山を下りて、麓の牛舎に帰るんでしょうか。

鉄線でエリアを分けられているので、うんこを踏むことはないです。

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湯ノ丸山は結構、高山植物の花が咲いています。かなり見落としがちに歩いていましたけども。

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湯ノ丸山の最後の登りは、熊笹の中に敷き詰められた石段を登っていきます。高い木はなくなり、風が通り抜けます。

石の敷き詰められた平たい山頂、大展望の湯ノ丸山

湯ノ丸山 山頂

湯ノ丸山の山頂に到着です。

比較的容易に登れてしまいますが、標高が2101mなので、そこらの山よりずっと高い。しかし、噂通りの大展望です。

湯ノ丸山 山頂

山頂はとても広く、傾斜がありません。平べったい石が積み上がっている山頂なので、蓼科山たてしなやまのごつごつした山頂と違って歩きやすい。都会のじめっとした重たい空気とはまるで別天地。カラッと涼しいです。

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湯ノ丸山の奥には烏帽子岳えぼしだけが見えました。

湯ノ丸山で満足したら行かないつもりだったけど、展望が凄い良さそうなので、行きたくなった。奥には北アルプスが見えました。槍ヶ岳、わかるかな?

湯ノ丸山の北峰

一息入れたら湯ノ丸山の北峰へ行ってみます。片道10分くらい。熊笹の緑の稜線で、上信越っぽさがあり、どこか四国の剣山~三嶺に似てるものを感じます。

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食パンに生えてきたカビのように稜線にもレンゲツツジは自生しています。さすがに根っこが強い熊笹のシェアを奪うのは難しいか。

北峰は湯ノ丸山と違い、大きめの岩が積まれた山頂。毛虫が結構いるので踏まないように注意が必要。

湯ノ丸山 北峰の三角点

北峰の山頂の看板は無いので、三角点が目印。

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北峰からも烏帽子岳が見える。湯ノ丸山と違って鋭角な山です。山頂から右に盆地が見えるのは長野の市街地。これは烏帽子岳から見える展望が楽しみ。

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北側には四阿山あずまやさんが見えます。日本百名山の中でも地味な部類ですが、こうして別の山から眺めると威厳ある山に見えます。奥は根子岳ねこだけです。

四阿山は6月と冬2回の計3回も登ってたりします。あまりいないんじゃないかと思う。

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東側には浅間山あさまやまが見えました。2020年6月時点では噴火警戒レベルが上がっていて、実質の山頂になっている前掛山まえかけやまには行けない状態でした。

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北峰を踏んだら、もう一度、湯ノ丸山に往復帰還。ここは冬に来ても良さそうで、ちょこちょこ生えているシラビソが樹氷化してくれそうです。

湯ノ丸山 山頂

湯ノ丸山に再び戻ってきました。時間が経つに連れて、どんどん人が増えてきました。

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後立山連峰(鹿島槍ヶ岳~五竜岳~白馬岳)を眺めながら食事タイム。最近、山頂にバーナー持ってきて調理とかしなくなったな…。

戸隠山や妙高山のある山域が雲の覆われていた。

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食事を終えたら、烏帽子岳に向かいます。残酷な登り返しが待っていそうな気配。湯ノ丸山から鞍部への登山道は急登で、小さく転がった岩に足を取られるので大変です。

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降りている途中にもレンゲツツジが咲いていました。

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登り返しがわかっているので、「ああ、こんなに降りちゃう…」と、精神状態によろしくない。

烏帽子岳 登山

登り返しが大変と思いきや意外と優しい烏帽子岳

湯ノ丸山・烏帽子岳の鞍部
湯ノ丸山・烏帽子岳の鞍部

湯ノ丸山・烏帽子岳の鞍部くらぶに到着しました。石のスツールが5~6個置いてあり、休憩ポイントになっていました。

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烏帽子岳への登り返しです。

きつい登りが待っているかと思いきや、意外と緩やかな坂道のまま稜線に出ます。湯ノ丸山より登りやすいです。

烏帽子岳の登山道は湯ノ丸山より花が咲いていて、彩り豊かに楽しませてくれました。隣接しますが、特色が違うようです。

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遠くから見る湯ノ丸山は、展望の良さが全く感じられない見た目。頭頂部ハゲな山です。

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稜線に近づいてくると、熊笹の覆いつくす美しい稜線。

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稜線に合流しました。キツイ道のりかと思っていただけに、あっけなかった。

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稜線の向こう側の景色は、街の風景が広がりました。湯ノ丸山とはまた別の風景に「おー!!」と思わず声をあげました。

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街が見えると高度感が出るので、開放的な稜線歩きです。湯ノ丸山だけで終わらずに足を運んで良かった。

稜線上の脇には高山植物が咲いていました。

烏帽子岳のコマクサ

ガレ場のロープの向こうにはコマクサが咲いていました。一株しか見つけられませんでしたが。

小烏帽子岳

まずは小烏帽子岳こえぼしだけに到着です。ちょっと高曇りになってきたけど、まだ天気は持ちそうです。

烏帽子岳

そして、奥が烏帽子岳えぼしだけの本体です。

神奈川県の鎌倉に烏帽子岩があるように、全国各地に烏帽子岳があります。烏帽子は江戸時代まで使われていた帽子のこと。

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最後は巨大な岩を縫うように山頂を目指していきます。

上田市の展望と八ヶ岳を眺める、烏帽子岳の山頂

烏帽子岳の山頂

烏帽子岳の山頂に到着。湯ノ丸山より標高が低く2066mです。それでも、同じ高さのせいか展望は全く異なるので、時間と体力が許すならセットで登った方がいいですね。

烏帽子岳の山頂

湯ノ丸山ほど平らじゃないけど、そこそこ広い烏帽子岳の山頂。

上田市

烏帽子岳から見えるのは長野県の人口3番目の都市、上田市の展望です。

新幹線の線路と並行して千曲川ちくまがわが流れています。中央の白い建物は上田駅だと思う。併設しているからあげセンターに行きたい。

八ヶ岳

八ヶ岳連峰もよく見えました。他の山域は知りませんが、長野県一帯は梅雨の貴重な登山日よりでした。

烏帽子岳を後にして、下山を開始します。山頂でゆっくりしていたら高曇りになってきたのでちょうど良かった。

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一旦、鞍部まで戻ったら、湯ノ丸山を巻くように伸びる道を進んでいきます。ここはずっと平坦なので足に優しい。

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ちょこちょこ花が咲いているけれど、高山植物の名前を最近忘れがちで、花の名前を言えなくなってしまったのが悲しい。

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営業してなかった湯ノ丸高原のキャンプ場に出れば、ゴールはもうすぐそこです。

なんちゃって高原牧場ソフトと鹿沢温泉

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駐車場に戻ってきました。INとOUTが違う周回コースって得した気分になる。

下山後のソフトクリーム案件。

高原牧場ソフトを名乗っていましたが、残念スジャータでした。四阿山の菅平牧場でもそうでしたが、牧場なのにスジャータとか…。まぁ、さっぱりしましたけど。

鹿沢温泉つつじの湯

湯ノ丸山下山後は群馬県の嬬恋方面に降りると鹿沢温泉かざわおんせんがあります。コロナの影響で閉まってるところもあり、確実に入れそうな「つつじの湯」に立ち寄りました。

露天風呂も広く、夏には嬉しい冷泉がありました。サウナで整いたかったけど、閉まってました…。

鬼押しからの浅間山

温泉でサッパリした後は、嬬恋のキャベツ畑を抜けて、雄大な浅間山を見ながら帰りました。軽井沢辺りで食事しようと思ったんですが、アウトレット前は大渋滞、立ち寄る気が失せてしまいました。

巣ごもりしていた分、人が溢れかえっているようです。出かけている自分が言うのもなんですが、心配ですね…。

湯ノ丸山・烏帽子岳の登山を終えて

湯ノ丸山

ツツジは4月から咲き始め、夏まで咲く息の長い花です。

レンゲツツジはその終盤を担う種です。レンゲツツジは関東甲信越を中心に名所が多いです。湯ノ丸山以外には、山梨県の甘利山、長野県の美ヶ原、霧ヶ峰、群馬県の赤城山、栃木県の高原山の麓にある八方ヶ原が代表的です。もちろん、その他にも名所はあります。

湯ノ丸山とレンゲツツジ

「レンゲツツジが見れればいいや。」と思って出かけていたのですが、湯ノ丸山、特に烏帽子岳には足を運んで良かったです。想像を越えた大展望には驚かされました。百や二百の名山指定こそされてませんが、それを越えるような名峰がありますね…。湯ノ丸山だけでもいいですけど、烏帽子岳にも足を運ぶ価値はありました。

6月は梅雨で山に行ける日が限られますが、レンゲツツジの咲く山は来年以降も見に行きたいものです。

Youtubeに動画をアップロードしました

本記事の動画をYoutubeにアップロードしました。チャンネル登録よろしくお願いします。

湯ノ丸山・烏帽子岳の地図はこちら

【新潟】平標山 雪山登山 ~ 冬限定のヤカイ沢ルート、広大な白い稜線の旅

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冬の平標山

2020年12月29日

新潟県と群馬県の平標山たいらっぴょうさんに行ってきました。標高は1984mです。

冬季だけ登ることができるヤカイ沢ルートで登ってきました。雪山登山できる山ではありますが、どちらかと言うと、バックカントリー勢が多数を占める山です。比較的、人が入っているので、条件のいい日を選べば、ワカンやスノーシューを利用して登ることができます。

平標山の山頂から眺める仙ノ倉山への広大な稜線が見どころです。

仙ノ倉山への稜線

2020年はコロナ一色の年でしたが、仕事も無事に収まり、最後にふさわしい雪山へとなりました。晴天が期待できる一日で、風が弱そうな上越エリアから平標山の名が挙がりました。

暗黒の年となってしまった2020年、終わりよければ全てよしということで、登り納めの旅をしてきました。

平標山 雪山登山

苗場のゲレンデを横目に、平標山の冬限定登山口へ

チキン弁当

登山仲間である茨城の「なべ氏」と合流するため、上越新幹線で上毛高原駅へ。

新幹線の車内でチキン弁当を食べたが、誕生が1964年、東京オリンピックの年だった。今年、開催するはずだった東京オリンピック2020。東京都が三度笠をかぶったり、アサガオ育てて涼を取るとかいうアンポンタンなニュースは、今考えると明るい話題だったなぁ、としみじみ思った。

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上毛高原駅に到着すると、谷川岳に向かう路線バスに向かってダッシュする人らがたくさんいた。登り納めに谷川岳を選ぶ登山者が多いようだ…。

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平標山のスタートはフジロックでおなじみの苗場プリンスホテルから近く、三国小学校前に駐車場があります。12月中旬に降った大雪が1m以上積もっていました。平標山はバックカントリーがメインのフィールドなので、登山オンリーは2割か3割くらい。

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まずは平元新道の登山口に向かう林道に合流するのですが、駐車場から雪道をショートカット。ここは本来何があるところなんだろう。

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杉の木が映える林道をしばらく歩きます。

コロナ禍のせいで、例年より登山に出かけておらず、オワコン登山者となった自分がこの雪山を登りきれるか不安しかない。

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雪も深くなってきて、車も通れない雪道に変わる。

他人の道で登る雪山はうまい」という諺があるよう(ない)に、トレースを利用させてもらいます。12月中旬の大雪以来、しばらく降雪がなかったようで、クリア条件はイージーなはず。

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前日までに雪が降れば序盤からラッセルが必要になりそうだが、しっかりと道ができていて一安心。

ヤカイ沢ルート

ヤカイ沢ルートの入口に到着。林道から左手に山側へと進んでいく。目印は林道のゲートの看板と雪の中を流れている沢

樹林帯を抜けると平標さんの白い山肌

ヤカイ沢ルート

正規ルートではないので、目印になるピンクテープ等一切ない。踏み跡が望めない日は、地図読みのスキルとGPSが必要になってくる。

ここから尾根道に出るまでは1時間以上は樹林帯が続く。残雪期に登った新潟県の守門岳がこんな感じだったなと思いながら、無心に登り続ける。

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樹林帯は続くが、ぽかんと空いた空間から平標山の白い稜線が見えてくる。この時点では傾斜はまだまだ緩い。ツボ足で登れるが、しっかり道を見極めないと50センチくらい踏み抜き、弱パンチのように体力ゲージを地味に減らされる。

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ルートは正面の谷底に向かっていきそうだが、登山コースは樹林帯を抜け、右の尾根へと向かっていく。目を凝らしてみるとスキーで滑走している人が見える。

登山靴で登っている我々は、六本木のクラブで浴衣来て盆踊りを踊ってるようなものじゃないかと思ったりする。

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そして、尾根道へと出るための急斜面が始まる。一歩一歩を慎重に見極めないとズボッと踏み抜く。

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グイグイと登っていくスキーヤーを見て、「あの長いスキー板でどうやって登れるんだ」と毎回思う。第二次大戦中、大国ロシアが隣国のフィンランドに侵攻。圧倒的な物量差であったが、ロシア兵を撃退したフィンランドのスキー部隊。やはり、雪上ではスキーが有能なのか。

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スキー場がたくさんある苗場山の方角の展望が見え始める。ただ、夏道の松手山コースの方が展望は良かった。

陽の当たる場所まで登ってくると暑くて汗が吹き出す。そういえば、ストックなんてアイテムがあったなと思い出し、浮力10%アップ。

冬の苗場山

クリリンの気円斬でスパッと切られ、ビー玉がゆっくりと転がりそうな傾斜の山は苗場山なえばさん。冬場は一般ハイカーな自分では到底無理な山。

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斜面を登り終えると開放的な尾根道へ出ます。

写真が曇っているのは、ツリーホールを見事に踏み抜いて、カメラを雪に埋めてしまったから。一度、カメラを雪の中に突っ込むと、レンズが結露し続ける…。

踏み抜きまくる稜線から見える新潟の雪景色

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障害物がなくなり、傾斜もゆるくなるので、スキーヤーに抜かされていきます。平標山の適正装備は間違いなくスキーですね。

浅間山

高曇り20%くらいで南側の空模様はどんより。

浅間山が見えましたが、あまり雪はなさそう。今年の冬(2020年〜2021年)の太平洋側は全く雪がなく、例年、白く冠雪する富士山は、土の斜面を剥き出しにしている。

稜線に出たらワカンを装着。

ちなみに自分はワカンが紐が千切れ、ぶっ壊れ中、買い換えるが間に合わなかったのでツボ足を継続です。

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稜線に出れば山頂は近いと思っていたが、山頂と思われる地点は、イノセントな白い斜面の遥か遠くに見える。そして、ズボズボと踏み抜きがひどくなり、ワカンを買ってれば…と後悔し始める。

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三国山方面を見ると「平標山の家」が見えた。登り始めに、大きめのザックを背負った人が降りてきたので、避難小屋として宿泊する人がいるようだった。

仙ノ倉山

山頂に近づいてくると、ようやく東側に仙ノ倉山せんのくらやまへと続く、稜線が見えてきました。ラクダこぶのような丸みを帯びた稜線がポップです。

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谷川岳の稜線

かたや、隣接する谷川岳は魚のひれようにギザギザしているのでロックです。稜線で繋がっている山なのに、地形がここまで違うのが面白いところです。

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夏だと階段になっている場所だったので、最後の最後は急でした。踏み抜いた後の復帰で体力使うのでヘトヘト。

平標山の山頂、上越国境の仙ノ倉山へ続く白い稜線

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最後の坂はなかなかの強敵で、踏み抜きの連続に苦戦しながら、平標山の山頂に到着。看板が新しくなってました。メインディッシュが仙ノ倉山なのか、平標山は途中の山の扱いの小さい看板は仕方ない。

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そして、平標山と言えば仙ノ倉山へと続く広大な稜線の風景が見どころです。6月になるとハクサンイチゲなどの高山植物が咲き乱れます。

写真の左側が新潟県、右側が群馬県。この山脈が雪をガードしてるってよくわかる。

冬の平標山から見た稜線

万が一にも登山の神が降りてきて、あっさり平標山に登れたら、仙ノ倉山の往復しようと思っていましたが、現実的に時間と体力はなく断念。稜線の真ん中を歩いている一人の登山者をぼーっと眺めてました。

雪山コーラ

雪山で飲むコーラは最高だねえ。

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山頂は遮るものがなく、風が強かったので、かろうじて避けられる場所に退避。

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3シーズンのメイン登山道の松手山コースは、踏み跡はありませんでした。登る人いるんだろうか??

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仙ノ倉山より北側、ずっと奥に2つの白い山が見えた。米山よねやまなのだろうか…。

冬の谷川岳

谷川岳を初めてとする上越の山々。

登り納めなのか、谷川岳に登山者が集中したそうで、天神尾根で渋滞が発生した模様。ちょっとは平標山に来てくれて、雪を踏み固めてくれても良かったのではないか。

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オールホワイト&ワイドな稜線美を眺める素晴らしい山だ。しかし、敢えて…、敢えて(強調)、悪く言うと、それ以外の見どころが薄い。やはり、バックカントリーを目的にする山なのかも知れない。

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ちなみにだが仙ノ倉山は標高2026m、現時点2021年の5年後にブーム到来するのは確定だ。きっと、コロナのない世界になってるんだろうな…。なってるよな…?

6月の平標山

真っ白な写真ばかり、飽きると思うので6月の平標山の写真も載せておきます。

山頂に到着するピーク時間は過ぎていたのか、稜線を歩いていた一人とバックカントリーの二人組しか会わなかった。

平標山の山頂を十分堪能し、下山を開始します。ツボ足で苦しんだ登りだったが、下りは楽々。同行したなべ氏はワカンを装着したが、自分はチェーンスパイクのみだった。

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山頂から1時間20分で下山。

登りの半分以下の時間で降りれるのは、雪山あるあるだが、終盤の樹林帯歩きはえらく退屈で、体感長く感じた。

猿ヶ京温泉と群馬のローカルチェーン「あおぞら」の焼肉

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無事、2020年の登り納めが完了。

9時ちょうど登山開始、14時45分下山、トータル5時間45分の登山でした。山頂で芯まで冷えた体を温めるため、温泉へと向かいます。国道16号沿いは温泉に困ることはない。

群馬県に入ったところにある猿ヶ京温泉「まんてん星の湯」に立ち寄りました。入浴料は800円で、可もなく不可もない温泉だった。雪山で冷えた体を温めるには、ぬるかったのが残念だった。

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2021年の丑年への機運を高めるため牛肉をかっ食らうのは当然の義務と言えよう。そして、群馬県で焼き肉と言えば、地元に愛され45年「あおぞら」に決まりです。群馬北部に4店舗あるローカル焼肉チェーン店です。

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登山終わったあとの食事は、減量中のボディビルダーが実施するチートデイくらいに美味しくいただける。チートデイと大きく違うのは、翌日しっかりと太るということだ。

年末年始は大寒波だったので、ギリギリ雪山登山で2020年を終えることができ良かったです。高崎駅で別れ、東京へと帰りました。

冬の平標山登山を終えて

冬の仙ノ倉山

平標山は仙ノ倉山への展望の一発が大きい。ガスってしまうと魅力が9割減なので、高気圧がかかり、日本海側の雪雲が無い、条件の良い日を選んで登ってみてください。山域がのっぺりしているので、雪の白さが占める割合が多いのが魅力ですね。

自分はツボ足で登れてしまいましたが、ワカンまたはスノーシューは必携です。

冬の平標山の集合写真

世界がコロナに振り回された2020年。

富士山が閉山したり、県外への移動自粛中に遭難したりなどのニュースはありましたが、どこかの小屋でクラスターが発生したりなど、登山全体へのバッシングに繋がるニュースがなかったのは幸いです。表面化されてないだけかもしれませんが…。

自分は遠出こそしましたが、基本は日帰りで登山をしていました。2021年は小屋を利用して、南アルプスなんかに出かけたいです。

それではよいお年をお迎えください。(2021年に書いているけど)

初夏の6月に訪れた平標山・仙ノ倉山の記事です。稜線にはたくさんの高山植物の花が咲いていました。

平標山の地図はこちら


【新潟】角田山 登山 〜 雪割草とカタクリの咲き乱れ、日本海の海原に浮かぶ灯台コースの旅

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角田山の灯台コース

2021年4月4日

新潟県の角田山かくだやまに行ってきました。標高481mです。

日本海に面した新潟市にあり、春から秋にかけて山野草が咲きます。特に、3月下旬頃に開花する雪割草とカタクリを目当てに全国から登山客が殺到する山です。標高は低いながらバリエーション豊富なコースがあり、日本海に浮かぶ灯台コースが人気です。

角田山の灯台コース

角田山は4~5年間前から行きたかった山でしたが、実行に移せていなかった山です。

新潟はまず第一に遠い。せっかく、遠くに行くならば名のある山が優先されがちです。また、2週間くらいの短い雪割草シーズンは、天候が安定しなかったりで、お蔵になり続けていたプランでした。

しかしながら、新潟の里山は想像を超えたエクセレントな山で、花盛りのハイキング、日本海の海の幸、温泉にカフェにラーメンと、盛り沢山で旅をしてきました。

角田山について

コースタイムと地図

地図は新潟市のページにある地図を参照しています。

登りに桜尾根コース(私有地のため市の地図に記載なし)、下りに灯台コースを利用しました。角田浜の駐車場を利用しています。

コースタイム
  • 8:06
    桜尾根コース登山口
  • 9:33
    角田山山頂
  • 9:43
    展望スポット

    30分くらい休憩

  • 10:22
    角田山山頂
  • 12:18
    灯台コース登山口

行動時間4時間12分です。

ちなみに灯台コースに雪割草は咲いていないので注意。

角田山 登山

日本海の0mから登る角田山、角田浜から桜尾根コース

角田山の駐車場

夜に都内を出発し、角田浜駐車場に到着したのは深夜3時頃、車中泊をして夜が明けるのを待ちました。注意点としては、出発が早すぎると雪割草やカタクリの花が開いていない可能性がある。

目を覚ますと、駐車場にはたくさんの車が駐車していました。

角田山の灯台コースの駐車場

下山中に駐車場を撮影したものだが、駐車場はかなりのキャパがある。

新潟中のハイカーが集まってきているのではないか。これだけの人が新潟ロシア村(僅か10年で閉鎖したテーマパーク)に行っていれば、廃墟にならなかったのに…。

角田浜
角田浜からSea To Summit

目の前には日本海があり、波打ち際を踏んで「Sea To Summitシートゥーサミット」を気取る。

今回は、コストを考えて4人で行ったが、メンバ1人ははじめての日本海でした。木曜日の夜に突然誘われて、聞いたこともない日本海の山に行くことをOKしてくれるのはスゴイ。

角田浜から見える佐渡島

海の向こうには佐渡島さどがしまが見えていました。うっすら、白くなっている山が見えるが、最高峰の金北山きんぽくさんだろうか…。縦走ルートしたけど、残雪が多く難儀した山である。

角田浜から登山開始

砂浜から登山を開始する稀有な展開で、角田山の山頂を目指します。左のメンバが浮遊しているように見えるが、目の錯覚だろうか。

角田浜から登山開始

INが桜尾根コースのため、砂浜から一旦は国道402号線に出ます。

なんかのオブジェ
ヒエログリフ

象形文字(ヒエログリフ)とトキの絵が書かれた謎のオブジェがありました。ゲームであれば、発動条件を揃えると地震が起きて、ワープできそうなやつ。

燦々CAFE

燦燦カフェと角田浜バス停があり、そこからちょっと先が桜尾根コースの入口があります。

東京から電車とバスでもアクセス可能だけど、交通コストが掛かりすぎるので、人数そろえて割り勘じゃないと来ようと思えないな…。

角田山 桜尾根コース登山口

桜尾根コースの入口に到着。

このコースは私有地なので、観光協会の地図には掲載されていないコースだったりします。メインディッシュの灯台コースとセットだと、駐車場から周回できるので、このコースをプランニングする人は多いようです。

桜尾根コースのルール
  • 道を痛めるな
  • 植生を傷付けるな
  • ストック先端にゴムキャップがないものを使え
  • ペット同伴登山おことわり
  • スパイク登山おことわり

上記のことが桜尾根コースを登るにあたってのルールとして記載されていました。

角田山 桜尾根コース

私有地コースだけど整備されているので、バリエーション感などは一切ありません。

雪割草とカタクリが咲き乱れる桜尾根コース

角田山 雪割草

登山口から数十m歩くと、雪割草が咲き始めます。

角田山 雪割草
角田山 雪割草

雪割草は雪解けと共に開花し、角田山では3〜4月の時期に見られることができます。そして、全国的に雪割草の代表的な山の一つが、この角田山。

雪割草

まるで金平糖のように赤、白、ピンク、紫、水色など色とりどりの花色、そして、花形のバリエーションが豊富です。

雪割草は小さいから写真撮るにはマクロレンズが欲しかったな…。

桜尾根コース 雪割草
角田山 雪割草

落ち葉の茶色の地面をカラフルに彩る雪割草。その健気さが可愛い

日本海側だけで見られるのかわかりませんが、関東近郊の山だと見ることがない花なので、見れて嬉しい。

角田山 桜尾根コース

新芽もまだ米粒サイズ。新緑の季節の前に咲く花が雪割草は、小さい花だがエネルギーに満ち溢れているのかもしれない。

雪割草は正式にはオオミスミソウと言う。

雪割草の咲く角田山

ネットに記載のあった情報によると、私有地を管理している人が、作業しているらしいです。そして、他県民に対して(特に群馬県民)、当たりが強いらしいです。

雪割草

しかし、山規模のガーデニングの労力は容易に想像できる。写真撮影の登山者や盗掘などで、枯れかけたこともあるらしいです。

登山道をはみ出ないように慎重に歩きました。

角田山のカタクリ

さて、雪割草ゾーンは序盤に終わり、角田山の主役とも呼べるカタクリの群生に変わっていきます。

角田山 カタクリ
カタクリ

角田山のカタクリの繁殖力はすさまじい。登山道から見える範囲、紫色に染まってます。

角田山のカタクリ

栃木県の三毳山でも感動しましたが、花数で言えば100倍以上はあるんじゃなかろうか…。関東だと貴重な花だと思っていたのに、ジンバブエドルなみのハイパーインフレ。

角田山 桜尾根コース

桜尾根コースは、3〜4回ほど急になるくらいで、非常に歩きやすい。ただ、土の斜面だから、雨が降ると泥だらけになりそう。

白い花
キクザキイチゲ
角田山 ショウジョウバカマ
ショウジョバカマ

シェア率は圧倒的にカタクリだが、違う花もちらほら見られます。

角田山のカタクリ

カタクリの花畑の中に登山道がある。そう言っても過言ではない。

角田山カタクリ

山の斜面にびっしりカタクリ。

百名山というブランドもなく、東京から200キロ以上離れ、標高500mにも満たない里山。十分、来る価値のある山でした。

カタクリ
桜尾根コース

2万に一つだが、3万に一つだかわかりませんが、白いカタクリが咲くらしい、遂には見つけることができなかった。こういう時に、地元の山に詳しいおじさんが、たまたま通りかかってほしい。

いつのカタクリ

とにかく、花が多い。

桜尾根コース
桜尾根コース

しかし、慣れとは怖いもので、カタクリがびっしり咲いている風景が普通になってきた。

桜尾根コース

桜尾根コースは基本的に展望は皆無であり、木々の隙間から見れる程度です。葉が生い茂ると何も見えないのではないだろうか。

桜尾根の分岐点

桜尾根コースは終了し、市で管理するメインストリートと合流しました。

桜尾根コース

登山者の通りも多くなり、木道を歩いていけば、山頂までは辿り着きます。

展望はないけど広々とした角田山の山頂

角田山の山頂

角田山の山頂に到着です。

桜尾根コースをスタートして、1時間半ほど掛かりました。

角田山の山頂

標高は481mと低い部類の山だけど、山頂を示す看板は3mくらいありそうな立派なものでした。

角田山の山頂

角田山は山頂は、かつて城跡があった公園みたいな感じで、平らで広大です。

角田山の山頂にある小屋

地面に1階が埋もれているのかな?

と思ったら、三角形の避難小屋でした。角田山は冬でもあまり積雪がないのかな。新潟市には「佐渡ガード」という言葉があるとかで、佐渡島があるおかげで、雪があまり積もらないらしいです。

達磨ストーブ
角田山の山頂小屋

小屋の中は達磨ストーブが設置されていて、過ごしやすそうな環境でした。

横山太平翁像

横山太平翁像。

山頂から少し離れた木々の間に、謎の人物の胸像がありました。新潟市にある関谷分水という水路の必要性を訴え、私財を投げうった人物だとか。なぜ、角田山にあるかは説明がなく不明。

長者塚遺跡

長者塚遺跡。

その昔、角田山は信仰のある山で、修行の場だったらしい。

角田山の山頂

山頂から別のルートに進み、10分ちょっとで展望スポットがあるらしいので向かいます。

日本海の海岸線と新潟の街並み、霞の奥には新潟の山が並ぶ展望地

角田山からの展望

草原が広がったスペースがあり、ベンチがいくつか並んでいます。展望無しの山頂付近よりは休憩に適した場所。

角田山の展望
角田山からの展望
角田山から新潟市

角田山の北側の展望が広がっていて、日本海の海岸線と新潟市内が見えます。登山で新潟の山を登ることはあるけど、新潟市街に訪れることってまずない。佐渡に行ったとき、乗り換えたくらいです。

それにしても、さすが新潟。田んぼの面積が半端ない。

角田山から新潟市
角田山からの展望

麓に目立つ池が見え、桜並木、菜の花畑が見えます。下山後に立ち寄りたかったけど、時間が無くて寄れなかった上堰潟うわせきがた公園です。

角田山の展望

昼寝するにも最高な草原になっている。この日は気温も高く、半袖でも寒くありませんでした。2021年の春は、全国で桜の開花が早まるくらい暖かい日が続きましたね。

ちなみになべ氏は、「つばくろTシャツ(北アルプス燕岳で売っている人気T)」を着用してきた。ここだと、燕市や燕三条のお土産Tシャツに見える。

角田山の展望

角田山の展望図。

守門岳が右端に見えて、そこから左に粟ヶ岳、飯豊山、大朝日岳、月山、鳥海山が見えるようです。関東からはどれもこれも遠方の山ばかりです。

角田山の展望

春霞、というより黄砂(?)のせいで、遠くの山は霞んで識別できなかったのが残念。飯豊山とか見たかった。

角田山の山頂

休憩を終えて、再び角田山の山頂に戻ります。

角田山の山頂

やっぱり大きい角田山頂看板。

日本海に浮かぶ灯台コース、爽快な稜線歩き

角田山の山頂から灯台コースへ

さて、下山開始。下山には角田山を象徴する灯台コースを歩きます。

角田山の灯台コース

灯台コースは往来が激しく、登山者がわっさわっさ登ってきます。花の開きっぷりもあるのか、10時ごろスタートする人が多いのかな。

メインコースが7本あるので、一日で4コースまとめて歩く人も多いとか。

角田山の灯台コース
角田山の灯台コースのカタクリ
角田山の灯台コースに咲くカタクリ
角田山の灯台コースのカタクリ

灯台コースも登山道の両サイドにカタクリがびっしり咲いています

角田山の灯台コース

しばらくすると樹林帯を抜けて、日本海がドーンと広がりました。(元々ない)語彙力を失くすほどの絶景です。

角田山の灯台コース

海の向こうにはうっすらと佐渡ヶ島が見え、佐渡汽船が運行しているのも見えます。

日本海に突き出ると言えば、鳥海山に似てるけど、より近くに海を感じます。

角田山の灯台コース

こんな海の上を歩ける稜線は、アルプスや八ヶ岳にはない。滑落したら海ポチャしてしまうんじゃないか?

角田山の灯台コース

海に向かって歩いていけるので、灯台コースは下山で使う方がより爽快です。夕暮れと共に歩いたら、素晴らしくないだろうか。新潟市民だったらやっているだろうな。

角田山の灯台コース
角田山の灯台コース

灯台コースの稜線は、岩がむき出しになっているので、歩きづらいので要注意。ところどころ、海風の影響か、ガレ場になているところもある。

灯台コースの花

断崖に咲いていた黄色い花。

角田山の灯台コース

灯台コースは小さなアップダウンがあります。

いつもなら辛く感じる下山中の登り返し。人間単純なもんで、気分爽快の時は辛さを感じない。

角田山の灯台コース
角田山の灯台コース

年度始まりの山にして稜線オブ・ザ・イヤー受賞間違いなしのコースです。一部の樹林帯に入ると椿が咲いていました。

角田山の灯台コース

柴犬も元気に登山中。春の陽気でガブガブ水を飲んでました。

角田山の灯台コース

終盤になるとコースの名前になっている灯台が見えてきました。

角田山の灯台コース
角田山の灯台コース

手すりのある展望台みたいなスペースがあり、角田山の写真でよく見る風景が撮影できます。

角田山の灯台コースから見える新潟市

新潟市方面が見えます。

もしかすると角田山は、新潟市の高尾山的存在なのだろうか。もしくは、隣りにある弥彦山がそうなのだろうか。

角田山の灯台コース

まだ、4月だと草が枯れて黄土色だけど、緑色に季節になったらより綺麗そうです。

角田山の灯台コース

灯台コースを振り返る。灯台から見ると山頂はえらく遠くに感じる。

角田山の灯台コース
角田岬灯台

角田岬灯台に到着。

山頂から1時間半掛かりました。登りと同じ時間掛かっているのは、遊びすぎたからです。さくさく下れば、1時間以内余裕だと思うけど、こんな素晴らしい道、それは出来ない相談だ。

角田岬灯台

日本海ブルーが見渡せる灯台。

角田岬灯台は、佐渡海峡の重要な道しるべになっているそうです。

角田山の灯台コース
角田灯台から見える佐渡島

ここから佐渡ヶ島までは33キロ離れている。意外と近い。

角田岬灯台
角田岬灯台

そのまま駐車場にも降りれるが、反対側へと降りてみました。

角田岬灯台

海沿いの遊歩道があり、海岸沿いにずっと歩けるようです。釣り人しかいなくなったので、ある程度まで行って引き返し。

角田岬灯台
判官舟かくし

駐車場に戻るには洞窟を通っていきます。「判官舟かくし」と名付けられています。

文治3年3月(1187年)、源判官義経よしつねが兄頼朝よりともに追われ、奥州平泉に海路落ちのがれる際、追手を避けて舟とともに身をかくした洞穴と伝えられています

https://niigata-kankou.or.jp/spot/7410

簡単に説明すると、平氏を滅ぼした最大功労者の義経、でも兄の頼朝(鎌倉幕府設立でおなじみ)に「お前チョーシ乗ってんな、殺すぞ」と怒りを買い、平泉(今の岩手)まで逃げていた途中ってことです。

判官舟かくし

20代後半の義経伝説はエグいと日本史を思い出しつつ、角田岬の真下に彫られた洞窟をくぐる。ラストが洞窟って、今までにないパターンだ。

角田浜 福助茶屋

駐車場に到着し、角田山の登山完了です。充実の登山内容でした。

夏になったら、汗だくで登山して、そのまま日本海で海水浴とかイケてるプランかな?

寺泊港の極上海鮮ランチとツバメコーヒーと背油ラーメン

寺泊

アフター登山の時間である。

新潟で有名な漁港である寺泊てらどまりにやってきた。日本海と言えば海の幸、角田浜からわずかの20分弱で移動できる。

寺泊港

いくつか食事処もあり、食べ歩きもできるので迷いどころだ。今回は「まるなか食堂」という大きめの食堂に入店。

一回だけ、地元の友達と来たことある店だった。

寺泊港でカニづくし定食

店の名前を関した「まるなか定食」を注文しました。1980円だったが、蟹がまるっと一匹と提供されるのはインパクト大。

まるなか定食

解体せにゃならんので、ガツガツ食べたいのには不向きだったが、さすが日本海クオリティ、うまい。

マグロの中落ち定食

なべ氏が注文していたマグロの中落ち定食。

切り身が盛られてくるのかと思いきや、骨ごと提供され、自分でこそぎ取る。半年分のマグロを摂取したと言っていた。コロナのせいで難しいが、シェア前提で注文するべきです。

寺泊港
寺泊の蟹

キャンプ趣味でもあれば、このまま海の幸を買い込んで、海辺のキャンプ場で夕日を見ながらBBQをしたいところです。

弥彦山

ランチタイムのため食事を優先したこともあり、温泉へと移動する。角田山周辺も温泉施設は十分揃っていると思います。正面に見えるのは弥彦山やひこさん

弥彦温泉さくらの湯

立ち寄った温泉は弥彦山の麓にある「弥彦温泉 さくらの湯」です。綺麗めの温泉施設で、洗い場も露天風呂も広々しています。

施設のデザインが埼玉県の秩父で入った「星音の湯」に似ている気がした。

ツバメコーヒー

温泉に入ったら、さっぱりとしたものが飲みたい。10分ほど移動して「ツバメコーヒー」にやってきました。

ツバメコーヒー

ヘアサロンと同居しているカフェで、ここのコーヒーグッツが欲しかったので立ち寄ってもらいました。オンラインでも販売してます。

燕市、燕三条はスノーピークがあることでも有名ですが、ものづくりの街です。金物やステンレスなどの製品が揃ってます。

ツバメコーヒー 黒スケ

看板犬の黒スケが中央にどかっと座っています。

ツバメコーヒー 黒スケ
ツバメコーヒー 黒スケ

10秒くらい近づいてきて、すぐ定位置に戻っていきます。客とは絶妙な距離感を保っています。

ツバメコーヒー コーヒーフロート

下山後に食べるコーヒーフロートは最高です。

表現方法がこれしか思いつかないので、汚いワードで申し訳ないが、うんちスタイルのソフトクリームは流行しているんですか。

燕三条ラーメン
燕三条ラーメン

燕三条と言えば、背脂ラーメン(背油チャッチャ系)がご当地ラーメンとなっています。締めのラーメンと言うことでやってきたのは「酒麵亭 潤」というラーメン店。

東京にものれん分けがあるらしいので人気店のようです。中油、大油、鬼油と背油量を調節できる。

燕三条背脂チャッチャ系ラーメン

背油でお腹を下しやすい自分は中油をチョイス。

表面に浮かんだ背油がコッテリしてそうに見た目。美味しくないわけがない。そして、意外とあっさり食べられる。刻み海苔がトッピングされているのが特徴なのかな?

燕三条背脂チャッチャ系ラーメン

大油を頼んだなべ氏。水田に積もった雪のような背油量である。鬼油にしたら、それはもう脂スープなのではないだろうか。

川

消費カロリーと摂取カロリーを天秤にかけると、摂取カロリーが床を突き抜けるであろう暴食。蟹にマグロ、コーヒーとソフトクリーム、背油と麺、胃袋では宇宙が創生されつつあるが、新潟から関東に向けて帰るのでした。

角田山の登山を終えて

角田山灯台コース

東京に住んでいるとして、「仙台に牛タンを食べに行こう?」と言われたら、それが旅の理由になると思います。しかし、「仙台に麻婆豆腐を食べに行こう?」と言われたら、「え?東京でも食べれるじゃん。近場の横浜中華街でいいじゃん。」となりますよね。

日本百名山なんかのブランドがあれば二つ返事でOKする人は多いともいますが、200〜300キロも掛けて里山に言ってくれる人は、とても超貴重な存在だと思います。そういう仲間をもっと欲しいです。

角田山の集合写真

雪割草とカタクリが咲き乱れ、そして日本海へと伸びていく稜線、歩いている時間全てが幸せ、角田山はそんな山でした。

灯台コースは、登山人生最良のコースの一つになりました。公式に7つもあるコースを全て歩いてみたい気持ちはありますが、また来る機会があっても灯台コースを選択するでしょう。青々とした日本海は忘れられない風景です。

角田山の周辺は弥彦山や寺泊、ものづくりの街など観光やショッピングしがいのあるエリアです。日帰りで帰るのではなく、一泊して楽しみたい山でした。

新潟家 登山の地図

【長野】雨飾山 紅葉登山 〜冠雪の荒菅沢と布団菱、混ざり合う秋と冬の旅

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紅葉の雨飾山

2020年10月25日

長野県と新潟県にまたがる雨飾山あまかざりやまに行ってきました。標高は1963mです。

関東からはアルプスに行くより遠い日本海側に位置し、長野と新潟のほぼ端っこです。麓から見上げる岩峰の荒々しさと笹原が広がる爽快な稜線の2面性が魅力です。名前は雨を飾るですが、人気を集めるのが秋で、紅葉の名峰として知られています。

雨飾山の山頂

2013年の9月に登っていて、2度目となる雨飾山。紅葉で知られた山なので、最盛期に訪れたいのと、前回山頂でガスられたこともあって、再訪したい山でした。

前回は台風直後で夏と秋の狭間でしたが、今回は前日に冠雪があり秋と冬が混在する風景を見ることができました。雪を飾る雨飾山の旅をしてきました。

雨飾山について

地図とコースタイム

雨飾山の地図
コースタイム
  • 8:01
    雨飾高原キャンプ場
  • 8:52
    ブナ平
  • 9:27
    荒菅沢
  • 10:50
    笹平
  • 11:35
    雨飾山
  • 13:19
    荒菅沢
  • 14:15
    雨飾高原キャンプ場

行動時間は6時間14分でした。

長野県側の雨飾高原キャンプ場から往復するコースを利用しました。登山者の大半はこのコースで歩きます。登山者の渋滞が発生していたので、区間によって時間が掛かっています。

雨飾山 紅葉登山

雨の降る温泉街で山を決め、雨飾山の小谷村へ

温泉街

本日は長野県内の温泉街に前泊する珍しい出来事からスタートする。

同行するSaku兄はGoToキャンペーンと宿料金が全体的に下がっている点に味をしめ、安い温泉宿に宿泊するブームがあった。「宿代に金を払うのは無駄」と、車中泊信者だったが、コロナは人の意識を大きく変えるようだ。

ちなみに高速バスで移動し、長野県の上田駅前でレンタカーを借りています。

温泉街 ゆかり

そんなわけで、強めの雨が降る温泉街を登山着のおっさん二人が闊歩する滑稽な絵がそこにあった。

焼き鳥と日本酒
鮎の塩焼き

適当な居酒屋に入店し、焼き鳥、天ぷら、川魚など定番の小料理に舌鼓を打ちながら、明日どこの山に登るかの議論をしていた。

そう、長野まで来ているのにどこの山に登るのか決まっていなかったのだ。

ラーメン
ラーメン
温泉街のラーメン

日本酒を3〜4本開けて、ちゃっかり締めのラーメン屋まで足を運ぶ始末。目的のない旅というのは、聞こえが良いが、いい年齢の男性二人がやることではないなとは思う。

小石の湯

たぶん、Gotoクーポンなどの値引きを考慮すると実費1000円程度の宿でした。温泉ブリーフィングを行い、明日は標高の高いところでは雪が積もる予報を考慮し、以下の二択となった。

  1. 新雪が積もった燕岳を登る
  2. 紅葉が期待できそうな雨飾山を登る

ここは長野県の上田市、地理に詳しい人であれば、どちらも同程度の距離であることはお分かりだろう。しかし、前泊するにしてはちょっと遠いよなと。

温泉宿

結局、眠りにつくまで行き先が定まらないまま、優柔不断おじさん達の夜は更けていくのでした。

小谷村へ

朝起きると「やっぱ10月だから紅葉だよな。」という結論になり、雨飾山へと舵を取ることになりました。都内では半袖だったけど、長野はやはり冷える。そして、予報通り標高の高い山では、雪が降っているようでした。

小谷村

雨飾山の登山口がある小谷おたりは、新潟県と接しているので、関東から行くと5時間半以上かかり、まぁ遠い。長野県内からも2時間以上かかりました。前泊の意味をあまりなしてない気がする。

三段紅葉

登山口まで続く山道を走っていると、紅葉と冠雪の風景が広がっていました。標高1000m以上で雪が積もっています。

名も知らない山ですが、登山開始前に感動のピーク達していました。

巨大な紅葉のブナ林を歩く、雨飾高原から登山開始

雨飾山登山口

雨飾高原キャンプ場が登山口になっています。

運良く1台分のスペースが空いたので駐車できましたが、結構な下の方まで路駐ができていました。紅葉が強みの雨飾山なので、10月中旬〜下旬が最も混雑するようです。

雨飾山登山口

軽量化に取り組むSaku兄、トレラン用のザックを導入したようだ。

しかし、本日の山頂付近は真冬の気象条件が想定され、防寒と軽アイゼンが必要ということで、トレランザックでは容量不足。その結果、ウェストポーチ的なサブバックを背負い、珍妙な後姿になっていた。

トレランザック
謎の寄生生命体に取り憑かれた姿のよう

トレランザックがこんなパンパンになっている人見たことない。

雨飾山登山口

というわけで、8時1分に雨飾山の登山開始。

入り口の看板には山頂まで、210分となっています。しかし、歩いて5分くらいで、Saku兄がストックを車に忘れてくるタイムロスが発生。この日の登山では、大きなチョンボをやらかすことになる。

紅葉の雨飾山

入口から既に紅葉の濃度は高く、鮮やかに変色した木々が出迎えてくれます。奥には白く雪化粧した山肌が見えいます。序盤は平坦な登山道を歩きます。

紅葉の雨飾山

山の上に雪が降ったということは、それより下は雨だったということで、登山道は泥でぐちゃぐちゃな状態で、このコンディションはとても厄介です。

紅葉の雨飾山

あくまで、個人の体感ではありますが、雨飾山を含む、頚城くびき山塊(妙高山や戸隠山などある山地のこと)の麓に生えてる木って、他の山の木と比べて一回り大きい気がする。栄養分が凄いのかな。

その分、紅葉も派手で、群を抜いて素晴らしいと思うのです。

紅葉の雨飾山
紅葉の雨飾山

木道の敷かれた序盤から、そこそこの斜面の登りが開始。この辺からはブナの巨木の間を進んでいきます。

紅葉の雨飾山

雨飾山は山頂までの距離を11分割した指示板が設置されているので、現在地がわかりやすいです。なぜ、区切り良く10分割にしなかったのか

そういえば、小谷村は「おたりむら」と読むんですが、この読み方をするのはこの村が唯一。

”おたり”の語源は、当時、麻の産地であったため「麻垂まだれ」から生じたものではないかといわれていますがまだはっきりとはわかっていません。

小谷村について

初見じゃまず読むことは不可能。

ブナ平を過ぎると冬の景色、激しい泥の登山道

雨飾山 ブナ平

樹林帯の中にぽっかり空いたスペース、ブナ平に到着しました。展望はないけど、休憩ポイントになっているようです。

雪が落ちてる
雨飾山 ブナ平

昨日降った雪がでてきました。

ブナ平は標高1385mなので、この高さが雨と雪の境目だったようです。

紅葉の雨飾山

ブナ平から先は落ち葉が増え、葉っぱの鮮度はなく、枯れかけの状態でした。斜度は落ち着き、のんびり歩ける区間です。

三段紅葉
新雪と紅葉

遠くの山は真っ白、紅葉のもみじに雪が被り、とても趣深い。

雪つもる

秋と冬が交差する風景にうっとり。しかし、泥まみれの登山道にずっぽり。いよいよ、雪の積もっている標高まで登ってきました。

降雪直後の雨飾山

ここからは冬に突入、枝に雪が積もっています。

降雪直後の雨飾山

しかし、気温が高くなってきているので、雪が解け、雨のように水滴が降り注ぎます。これがまた冷たくて、体に触ってくると、反射で痛みのような冷たさが走ります。

雪が降った雨飾山

そして、ようやく雨飾山の山頂部分を見ることができる場所までやってきました。完全に冬の風景です。

ここから一度下って、荒菅沢に降りることになります。

降雪直後の雨飾山
新雪

朝一番ならサクサクと新雪の上を歩けたのかもしれません。しかし、登山者がたくさん通った後では、地面が露出して、にゅるにゅると泥の上を滑りながら下りました。

どろんこの道

何度も転びそうになりながら、沢が轟々と流れる場所まで下りてきました。帰りの際、この場所でちょっとした事件が発生することになります。

先鋭な布団菱が見える荒菅沢、冬と秋が混在する雪紅葉

荒菅沢

荒菅沢あらすごさわに到着です。

雨飾山において、シンボリックな場所になっています。

荒菅沢の三段紅葉

谷筋の木々が赤やオレンジに映える紅葉の名所です。

結構、葉っぱが枯れ落ちてしまっている感じで、「紅葉のピークは1週間前だったかな?」という印象ではありました。ただ、雪とのコントラストは抜群にエモーショナルな風景。

荒菅沢の三段紅葉

布団菱ふとんびしと名がつけられた岩峰。矢じりとして使ったら殺傷能力ありそうなくらいには鋭い。「あそこに布団干したら、めっちゃ乾きそうだな」と、昔の人は思ったんだろうか。雨の山なのにね。

荒菅沢の三段紅葉

ちなみに現地では「三段紅葉すげえ」と騒いでいたが、三段紅葉とは…

  1. 山頂の冠雪の白
  2. 山腹の紅葉の赤・オレンジ
  3. 山麓の木々の緑

とのことなので、ここには「3」がないため、三段紅葉ではない。言葉があるか不明だが、二段紅葉が正しい。まぁ、空の青を含めて、三段紅葉でもいいよね?

雨飾山

荒菅沢からは、山頂部の笹平へと一気に登るので、ハシゴが登場する急斜面となります。

雨飾山

ここがまぁ泥だらけの最悪な状態でした。上半身も使うので、手が泥だらけに…。

雪が降った日は、遠くから眺めるのが一番じゃないですかね…。

雪山

雨飾山から対岸にある、たぶん金山や天狗原山であろう山が見えます。雪と紅葉の境界が、はっきりわかります。

雨飾山よりも標高が高く、高山植物が咲くようなので、隠れた名山の予感する。

雨飾山
雨飾山の尾根道

森林限界を越えると岩場が出現します。慎重になる箇所ですが、道幅が狭いので登山者がスタックしていました。

雨飾山の尾根道

そこまで危険ではないけれど、なかなかの高度感のある尾根道で、人によっては苦手かもしれないですね。谷川岳の西黒尾根に似ている気がする。

雨飾山の尾根道

笹平の直前は渋滞していました。紅葉のピークに加えて、雪が降ったので、全体のペースが鈍化している模様。

日本海の強風が吹き抜ける、霧氷が出来た笹平

雨飾山の笹平

笹平に到着。

荒菅沢からは1時間ほど掛かりました。

新雪の雨飾山

ここまで来ると雨飾山の山頂が見えます。看板的に言うと9/11の地点。笹平の緩やかなアップダウンを進み、ドーム状の山頂を登るとゴールとなるわけです。

今日は、雨飾山ではなく雪飾山ですね。

日本海と虹

ここからは新潟県との県境になり、日本海が見えました。麓は糸魚川市の街。そして、特に雨が降っているわけではないのに、ちょっとだけ虹が見えました。

そして、日本海側か冷たい強風が容赦なく吹き付けます。

雨飾山の笹平

笹平には雪が積もり、枝には霧氷が出来ていて、完璧に冬の様相。

雨飾山の行列

遠目でわかるのですが、山頂直下の行列ができていました。これは、一筋縄で山頂には立てなさそうです。

雨飾山の紅葉

笹平にある荒菅沢を見下ろせるポイント。白黒の風景の中に、吸い込まれるような赤一色の紅葉。

モノクロ映画に、1点だけカラーを取り入れるワンシーンのよう。「天国と地獄」の煙突の赤い煙とか「シンドラーのリスト」の赤いコートの少女みたいな。

雨飾山の紅葉

絵を引いてみると、ポーズがとりわけダサい緑のおじさんが映ってしまうけど。

雨飾山の行列

案の定、行列にハマってしまった。

一人分の道幅しかないため、登りと下りで滞留。しかも、アイゼンを持って来なかった人が、下るのに難儀してモタモタしている状況だった。

霧氷

寒風にさらされる環境故か、譲り合い精神も欠如し、精神状態のよろしくない空気が生まれていました。

雨飾山の笹平

写真を撮っている人に「撮ってないでさっさと登ってくれよ!!」ど怒号が飛び交い、アイゼンを使用していない人が通り過ぎると、「チッ」と聞こえる音量で舌打ちする人もいた。

雨飾山の行列

殺伐とした登りから開放され、ようやく山頂にやってきた。

極寒の寒風吹き荒れる雨飾山の山頂、笹平の女神の横顔

雨飾山の山頂

雨飾山の山頂に到着です。

すっかり雲が多めになってしまったが、前回のガスガス展望よりは断然良い。

雨飾山の山頂

山頂に立って真っ先に感じるのが、日本海との近さ。直線距離だと20kmくらいしか離れていないのではないでしょうか。日本海方面からぐんぐん雲が襲ってきて、冬型の気圧配置をこの目で感じる。

雨飾山から見える日本海

糸魚川市の街が良く見える。海岸で翡翠ひすいを拾うことができるんだっけか?

立山方面に行くとき、通過する街なのでこの先、立ち寄る日が来るのだろうか。あの街から雨飾山はどのように見えるのか気になる。

雨飾山の山頂

さて、展望だが辛うじて高妻山(と思われる山)とギザギザした戸隠山(と思われる山)が見えた。それ以外は、雲に覆われていてよくわからない。お隣にあるはずの焼山、火打山、妙高山は雲隠れ。

雨飾山の山頂
雨飾山

白馬岳をはじめとする壮大な北アルプス北部の山が見えるはずでしたが…。紅葉と新雪と希少価値を手に入れたので、大展望の犠牲は仕方ないか…。

また、足を運ぶかと問われると、いささか距離が遠すぎるので、遥か遠い未来になると思う。

雨飾山の石仏

長野県側の登山道が主流ですが、新潟県側からの登山口もあります。そして、山頂に並ぶ石仏は新潟県側を向いていることから、古来は新潟県(日本海側)の街で信仰があったと考察できるようです。

遥か遠い昔に思いをはせるのも登山の一つの楽しみです。

雨飾山の山頂

山頂には霧氷がびっしりできていて、その奥には紅葉の山肌。見事な二段紅葉。

雨飾山 横顔

さて、山頂から笹平を見下ろすと、登山道が横顔の輪郭に見えるらしい。誰がつけたか「女神の横顔」と呼ばれているらしい。中二感あるネーミングだ。しかし、今日の笹平は抹茶ミルク状態になっていて、はっきりと分からないので赤線を付けた。

有名なトリックアートの「ルビンの壺」のような感じ。

雨飾山の山頂
雨飾山の山頂

雪山の山頂と同じで体の芯から冷える強風。山頂でゆっくり食事を取ろうという人は皆無です。体力ゲージがじわじわ削られているのを感じ、下山を開始します。

雨飾山 行列

下山時も渋滞が解消されておらず、雨飾山の人気っぷりをうかがえる。下山時はチェーンスパイクを使い、サクサク下れた。

雨飾山

笹平の看板がある地点まで戻ってくると、どんよりとした天気に変わってしまった。いや~、体が冷え切っているので温泉に入りたい。

雨飾山から下山

笹平から尾根道を下山。

雨飾山下山

この尾根道は梯子と岩場なのでチェーンスパイクは外しました。

曇天の荒菅沢

荒菅沢まで下ってきました。ここは風がないので、遅めの食事を取りました。行きと比べると結構雪が溶けていました。

荒菅沢

雨が降ってきそうな雲が出てきたので、下山を開始します。荒菅沢を渡ったあたりの泥道で、後ろを歩いていたSaku兄が、派手めに転びました。

そしたら、「やべえ、指輪なくなった!!!!

彼の焦る姿(主に便意で)は何度も見てきましたが、今までに無い焦り方していました。

結婚指輪を落とした人

谷側の斜面の方に足を滑らせたので、発見は絶望的かと思っていましたが、山側に指輪がすっぽ抜けてたので無事発見。その時の彼の安堵の顔は忘れられません。

「指輪を見つけて、俺は運がいい」と、ポジティブ発言していて、結果ラッキーな出来事として消化されてました。

紅葉の雨飾山

一瞬の指輪紛失事件がありつつ、下りはペースを上げて歩きました。100%泥道でした。

雨飾山登山口に下山

14時15分に登山口に戻ってきました。混雑していたのもあって、6時間14分の行程でした。キャンプ場の施設で、登山バッジを購入。

泥まみれになった靴を洗い流し、温泉へと向かいます。

雨飾荘の温泉はコロナで日帰り中止、上田のからあげセンターで打ち上げ

白馬村

しかし、一番近い雨飾荘の温泉はコロナの影響で日帰り中止で、泣く泣く帰る途中の温泉へと向かいます。

美麻

雨飾山から結構離れ、白馬から長野市に向かう途中にある「ぽかぽかランド 美麻」で温泉に入りました。夏の汗を流す目的より、冷え切った体を芯から温める。冬ですねェ。

マツダ牛乳

マツダ牛乳を飲んでさっぱり。

帰る

温泉後は道の駅でりんごを購入したりして、上田駅前のレンタカーの返却時間ギリギリに滑り込みました。

上田からあげセンター

上田と言えば、駅に併設している「上田からあげセンター」に寄るしかありません。松本の同店を含めると、今まで何回も訪れているお店。

上田からあげセンター
上田からあげセンター

にんにくがガツンと効いたタレが絡んだからあげは、美味しくないわけがありません。信州といえば蕎麦ですが、やはり登山後は揚げ物と白飯が正義。

上田からあげセンター

数時間に指輪をドロップし、巨額の融資不正がバレた銀行員みたいな顔をしていた男とは思えない笑顔である。

新幹線

高速バスは既に無い時間なので、新幹線で帰京。長野の登山で新幹線を使うことは殆ど無いですけど、渋滞知らずの一瞬で東京について便利だ…。

軽井沢ビール

ニューデイズで購入した、軽井沢高原ビールを飲みながら、快適な新幹線を堪能しました。

せめて、東京〜長野間が5000円くらいだったら使うのに…。

雨飾山の登山を終えて

荒菅沢の紅葉

紅葉と雪を一緒に見ることができ、貴重な経験ができました。一番のポイントである荒菅沢では見頃はちょっと過ぎてましたが、道中の紅葉は見事でした。凍てついた山頂から見下ろした真っ赤な紅葉が、一番印象的だったかな。

そして、温泉に入って体を温めたいと思うようになったら、山が冬に入っていくんだなと感じますねえ。

雨飾山の山頂

雨飾ならぬ雪飾山でしたが、やっぱり遠い。位置的には北陸地方なので、何度もリピートして来れる山じゃないので、いい一日に巡り合えました。雪と雨で泥だらけの道で、靴とズボンの洗濯が大変厄介でしたけど。

雨飾山の地図はこちら





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